減肥茶、本当に効果が出るには数万リットルは飲まないと…

テレビのCMでよくサントリーの黒ウーロン茶を見かけます。サントリーの黒ウーロン茶のHPを見てみると、”脂肪の吸収を抑えて、体に脂肪がつきにくい、ウーロン茶重合ポリフェノールの働きで、食事の脂肪と体の脂肪対策を!「トクホ」で「日本人間ドック健診協会」推薦の商品です。”とあります。

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テレビのCMでは、中華料理をバンバンくっている様子が映し出されてます。トクホだし、脂肪を落としてくれるんだろうと、妙に納得してしまいます。

体脂肪を減らすのを助ける、脂肪を代謝する力を高める花王のヘルシア緑茶。人気のイケメンタレント藤原竜也と美人女優の菅野美穂が森林浴の中清々しいイメージを発散してます。これもトクホです。トクホ飲料で初めて「脂肪代謝をする力を高め、体脂肪を減らすのを助ける」という表示が許可されたそうです。

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黒ウーロン茶のしてもヘルシア緑茶にしても、確かに「脂肪代謝をする力を高め、体脂肪を減らすのを助ける」効果はあるのでしょう。問題はその程度です。トクホ(特定保健用食品)は、有効性、安全性などの科学的根拠を示して、国の審査のもとに、消費者庁の許可を受けた食品のことを言いますが、果たしてその効果のほどは甚だ疑問です。

テレビCMのイメージ戦略にうっかりと乗ってしまわないようにしましょう。ダイエット効果を出す為に500ミリリットル換算で少なく20,000本以上飲まないとダメだと言われています。気休め程度に飲むだけです。以下、【出典】食品のカラクリ 別冊宝島編集部編よりご紹介します。

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ウーロン茶が日本で売れるきっかけとなったのは、ウーロン茶の成分「サポニン」が脂肪を分解するということが科学的に解ったからです。もっとも、人の体脂肪を分解させ、痩せる効果を出すためには、何万リットルものウーロン茶を飲まなければいけないということも、科学的に分かっています。

そんなことは不可能であり、要するに、「痩せる」効果はないというのと、実質的に同じなのです。しかし、販売メーカーは「何万リットル飲めば痩せます」なんてことは口が裂けても言わず、スタイル抜群のきれいなモデルをCMに出して「脂肪分解」ばかりを強調するのです。

これは「減肥茶」の名称で出回っている中国茶も同じで、ウーロン茶同様、サポニンが脂肪を分解させます。「減肥茶」が日本に上陸したのは1,996年。「飲むだけで痩せられる」のCMに乗って大ブームとなりました。そして確かに、痩せる人が続出したのです。

ところが、「減肥茶」には食欲抑制剤の「フェンフルラミン」が混入されていることが確認されたのです。「フェンフルラミン」ノ食欲抑制効果は非常に高く、1,996年に米国でダイエット薬でトップの売り上げを上げました。

しかし、副作用も大きく、服用した人の約30%に心臓弁の異常が起きていることが確認され、使用禁止になりました。そんな薬が「減肥茶」に意図的に混入されていたのです。痩せるのは当たり前で、こうして一旦は「減肥茶」ブームは去りました。

ところが6年後の2,002年にまた、中国製の「やせるお茶」のブームが起こりました。「減肥茶」はありませんが、中国製の様々な「やせるお茶」が飛ぶように売れました。しかし、「やせるお茶」の服用者に肝障害が相次ぎ、全国での被害者は800人以上に及び、4人の死者が出ました。「減肥茶」同様、「フェンフルラミン」が混入されていたためです。

【出典】食品のカラクリ 別冊宝島編集部編

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