体に優しい食べ方とは?|よくわかる医食同源シリーズ⑩

何でも万遍なく食べることが健康には不可欠だ、言われています。また、そう教えられてきました。しかし、肉などの動物性タンパク質の分解には酸性の酵素が、ご飯などの炭水化物の分解にはアルカリ性の酵素が必要で、実は何でも万遍なく食べることは、一番エネルギーと時間を必要とし、消化不良となりやすいのです。

実際平均的な食事の消化に要するエネルギーは、フルマラソンで消費するエネルギー量(約1,600キロカロリー)にも相当すると言われ、バランスのとれた食事の消化はフルマラソン並みの重労働なのです。バランスのとれた食事は、実は消化不良を起こしやすく、腸内環境の悪化につながり、様々な病気を招来することになります。

実は、もっと私たちの体に優しい食べ方があるのです。今迄の常識がヒックリ返ってしまうことと思いますが、理論的な裏付けがあるのです。ナチュラル・ハイジーンの日本の草分けである松田麻美子先生の書籍「常識破りの超健康革命」よりまとめました。

■ナチュラル・ハイジーンとは?

食習慣を主とするライフスタイルを変えることによって生涯スリムで超健康な日々送れるという、アメリカ生まれの超健康法です。この理論は、「『自然の法則』に基づく原則と習慣」従って生き、食べていれば、誰も肥満や病気を予防・改善することが出来、常に健康な状態で生きていくことが出来る」と教えています。

【目次】
1. 消化はフルマラソン並みの重労働
2. 消化の仕組みを知って体を労わる
3. 体に負担をかけない優しい食べ方とは?
4. 体に優しい「正しい食べ物の組み合せ」の具体的な進め方
5. 身体には「摂取と消化/吸収と利用/排泄」のリズムがある
6. 加熱調理食品の真実|加熱を知って病気が生まれた

1. 消化はフルマラソン並みの重労働

■腹八分目に医者いらず
栄養士さん達は

・主食のご飯(パン、うどん)
・主菜(肉、魚、卵)
・副菜(野菜、イモ類)

をそろって摂取することが、健康づくりの基本だと教えています。

しかし、このような「性質の異なる食べ物」を一回の食事で同時にとる食べ方は、視覚や嗅覚、味覚を刺激し過ぎるため、食べ過ぎを助長し、肥満や消化のトラブルを引き起こすだけで、メリットは何もありません。

「腹八分目」とは、食べ過ぎは寿命を縮めることを示唆した教えです。

およそ3,800年前に刻まれたエジプトのピラミッドの刻印に

「人々は食べた物の1/4の栄養で生きられる。残りの3/4は医者のために食べているのだ」
(必要以上のものを食べれば病気になり、医者にかかると言う意味)

その頃からすでに栄養過多を戒めているのです。

【摂取カロリーを少なくすると寿命は延び、病気は激減!】
どんな動物も摂取カロリー量を30%少なくすると、寿命は50%伸び、老化に伴う病気(腎臓、心臓、関節などに生じる疾患)も激減することが実験で証明されています。食べ過ぎれば食べ過ぎるほど、多くのカロリーを燃焼させなければならなくなり、その代謝副産物であるフリーラジカル(活性酸素)の量を増やし、細胞の老化を早めたり、ガン細胞の形成を助長していくことになります。

【栄養が有効活用されるまでには時間がかかる】

消化にかかる時間は、胃で3~5時間、小腸では5~8時間。肛門から排泄されるまでには40時間もかかります。吸収された栄養素は肝臓を経て各細胞にいきわたり、はじめてエネルギーに変わります。

■消化に必要なエネルギーはフルマラソン並み
消化には莫大なエネルギーを必要とします。おなか一杯ご馳走を食べた後眠くなったり、横になりたくなったりするのはそのためです。

まさにこれは、

「消化作業に膨大なエネルギーを使う必要があるから、しばらく他の活動はしないで休んで欲しい」

という、体から出されるサインなのです。

実際平均的な食事の消化に要するエネルギーは、フルマラソンで消費するエネルギー量(約1,600キロカロリー)にも相当するのです。

【バランスのとれた食事はエネルギーの浪費】
駅まで十五分の距離さえ歩くのが苦痛であるバスやタクシーを使う人にとっては、自分にはそんなエネルギーが潜んでいたとは信じられないでしょうが、バランスのとれた食事では消化にエネルギーを大量に使ってしまうため、体に残されたエネルギー量はずっと少なくなり、他の活動(排泄などの作業)が十分に行なわれなくなってしまいます。

私たちのエネルギーを最も多く使わなければならないのは、体に溜め込まれている有毒な老廃物をとり除くことの方です。それには食べ過ぎを防ぎ、食べ物が長時間消化器官に留まらないような賢い食べ方をして、エネルギーを節約することなのです。

2. 消化の仕組みを知って体を労わる

■タンパク質と炭水化物では消化酵素が異なる
食べたものが消化されるとき、タンパク質(肉、魚、卵、乳製品、木の実、種子類など)の消化にはその性質上、酸性の消化酵素が、炭水化物(米、パン、パスタ、麺類、調理済みのイモ類など)の消化にはアルカリ性の酵素が必要です。

ごく一般的な「肉や魚(タンパク質)と米(炭水化物)」という組み合わせ、カツ丼、牛丼、寿司などや卵や牛乳とパン(例えば目玉焼きとトーストという朝食) のような従来の組み合わせで食べた場合、タンパク質と炭水化物とはそれぞれ消化のための化学プロセスが異なるため、消化に非常に多くの時間がかかり、沢山のエネルギーを費やさなければなりません。

■一般的なバランスのとれた食事は消化不良になる
そればかりか、消化が十分に行なわれないために、体が栄養として利用することが出来ない有害な老廃物を大量に溜め込み、体を汚染して毒血症へと導いていくことになるのです。

摂氏37度という消化器官内部に居座った肉などのタンパク質は、完全に消化されないうちに腐敗して、アンモニア、硫化水素、スカトール、メルカプタン、プトマイン、ロイコマイン、プリン体など、いずれも非常に毒性の強い有害物質を形成していくことになります。同様に、未消化の炭水化物は発酵してアルコールと二酸化炭素、酢酸などの毒性物質を形成していくのです。

■臭過ぎるオナラやウンチは異常警報
あなたのオナラやウンチが臭かったら、消化器官内部が腐敗している証拠なのです。これからご紹介する「正しい組み合わせ」で食事するようになると、この恥ずかしい悩みは完全に解消されてしまうことでしょう。

3. 体に負担をかけない優しい食べ方とは?

■食べ物の「正しい組み合わせの原則」
食べ物の「正しい組み合わせの原則」とは、次のような非常に簡単なものです。

1. 凝縮食品(米、パン、肉、魚、卵、乳製品)を二つ以上一緒にとらないこと
2. 肉や魚は、野菜と一緒にとること。ご飯やパンも、野菜と一緒に合わせて食べること

この原則は一般的な食べ合わせよりも効率よく楽に消化できるという発見から生まれたものです。そして何よりのポイントは、この組み合わせによって、体のエネルギーを合理的に活用できるようになることにあります。このルールに基づいて実行すれば、誰もがその効果に目を見張ることでしょう。

■効果は絶大、やってみると納得!
無気力感、吹き出物、アレルギー、風邪、腰痛、不眠症などの持病を持っていた方は、そうした症状があっという間に消えてしまうことに驚嘆することでしょう。その上、頭がはっきりし集中力が向上するなど、自分の体を通してはっきりとその効果を確認できるので、いかに「食べ物の組み合わせ」が大切であるか分って頂けると思います。

■植物性タンパク質は米やパンと相性がよい(例外)
なお、豆腐や納豆、豆類などの植物性タンパク食品は、動物性タンパク食品よりもタンパク質含有量が少なく、米やパンとの相性がよいため、ご飯やパンのおかずに組み合わせても、消化器器官に混乱は起こらないので、一緒に食べることが可能です。

4. 体に優しい「正しい食べ物の組み合せ」の具体的な進め方

■みんな一緒に同時に食べなければよい
肉や魚を食べる時には、その食事では炭水化物(デンプン質食品即ち米、パン、イモ、パスタなど)を食べないようにするだけでいいのです。

肉や魚は、緑様野菜のサラダ、好きなように調理した野菜と一緒に食べて下さい。デンプン質食品を食べる時も、野菜と一緒に組み合わせます。空腹を感じたり、好きなものを楽しまずにいる必要はありません。好きなものをみんな同時に、一緒に食べないようにすれば良いだけのことです。

■二度に分けて楽しむ
うな重やカツ丼、天丼、肉じゃが、お寿司といった日本食を代表するものが食べられなくなってしまうため、この食べ方は受け入れられないという人もいるかもしれません。それは個人の選択ですからかまいませんが、簡単に拒絶する前に、試すだけでも試してみることをお薦めします。

一週間だけこの方法で食べ、調子をみて下さい。次の一週間は従来どおりの食べ方をします。そうすれば違いがわかります。自分自身の体に、大きな変化を発見するはずです。

うな重やカツ丼、肉ジャガが食べたかったら、二度に分けて楽しめば良いのです。うなぎの蒲焼きは緑の野菜サラダの上にのせて、うなぎサラダにします。トンカツや天ぷら、肉ジャガも、トンカツサラダや天ぷらサラダ、牛肉サラダで楽しみます。この方法は最近アメリカで流行しているグリルドチキンサラダやステーキサラダ、シーフードサラダと同じ感覚です。

そしてうなぎのタレや、カツ丼、天丼なのどの玉ねぎやグリーンピース入りのかけ汁、肉ジャガのジャガイモと煮汁は、次の食事でご飯にかけて楽しむのです。その時も緑のサラダ野菜をたっぷり添えて…。

5. 身体には「摂取と消化/吸収と利用/排泄」のリズムがある

①「摂取と消化/吸収と利用/排泄」のサイクル
今迄自覚していなかったかも知れませんが、私たち人間には「二十四時間周期の体のリズム」が存在します。体は生まれてから死んでいくまで毎日欠かすことなく、ある一定のサイクルに基づいて機能しているのです。そして、人間が食べ物を処理する能力は、このサイクルとうまくかみ合っているかどうかによって大きく左右されています。

サイクルは

・体が毎日食べ物をとり入れること(摂取と消化)
・その食べ物の一部を体に同化させること(吸収と利用)
・体が使わなかった食べ物を捨てること(排泄)

から成り立っていて、体は毎日これを繰り返していますが、実はそれぞれ、一日のうち機能が最も活発になる時間帯が存在するのです。

■体のリズム
・正午から午後八時   摂取と消化(食べることと消化の時間帯)
・午後八時から午前四時 吸収と利用(体への同化の時間帯)
・午前四時から正午   排泄(体内の老廃物と食物カスの排出の時間帯)

このことは、私たちが実際に体験している体の状態を考えてみればよく理解できるでしょう。

【正午から午後八時:摂取と消化】
日中活動しているときには、お腹が減り食事をとります。食べるのが遅れると、空腹感を覚えます。この時間帯は一日のうちで体が一番効率よく食べ物をとり込み、消化できる摂取と消化の時間帯です。

【午後八時から午前四時:吸収と利用】
睡眠中、体は体内にとり入れた食べ物から抽出された栄養を積極的に吸収・利用して、体に同化させていきます。この時間は体の成長や細胞の入れ替え、組織の修復が最も活発に行なわれる吸収と利用の時間帯です。

【午前四時から正午:排泄】
朝目覚めたときの状態を思い浮かべて下さい。私たちの息は臭く、舌は多少白っぽい膜で覆われているはずです。それは、体が使わないもの(老廃物)を排泄しているからなのです。

「排泄」の時間帯で行なわれることは、一日一回の排便と数回の排尿だけではありません。体のすべての細胞や組織から老廃物をとり除く作業がすべて排泄なのです。排泄の時間帯には、大腸、膀胱ばかりか、呼吸器官、皮膚からも精力的に老廃物の排泄を行なっているのです。

【サイクルが円滑なら肥満や病気と無縁】

体に定期的に溜まっている有害な老廃物が、この時間帯に毎日効率よく排泄されていけば、体は常に清潔に保たれ、病気の元となる毒素は溜まらず、健康な体を保っていくことが出来ます。排泄は有害な老廃物をとり除き、体を浄化するために体に備わっているメカニズムで、私たちが息をしているのと同じように、自動的に行なわれているものです。

この自然のサイクルを妨げない限り、体には老廃物が溜まっていくことはなく、肥満も病気も起こりません。

②「朝はしっかり食べろ」と言うけれど…
一般的には、「朝はしっかり食べろ」と言われていますが、このナチュラル・ハイジーンの「摂取と消化/吸収と利用/排泄」のサイクルを知ってからは、朝は出来るだけ、体に負担のかからない食事にしています。

朝はとらないのが一番いいのかも知れませんが、やはり今迄の食習慣がありますから、何もとらないのはちょっと寂しいのです。朝食べたものがすぐ昼からのエネルギーになる訳でもありません。

私が朝とっているものは、

・消化の玄米の粉(玄米リブレフラワー)大さじ一杯を薬草茶に溶かしたもの
・バナナ1本かリンゴ半分
・豆乳コップ1杯

程度です。それで三十分歩いて通勤しても体は持ちます。

■朝はフルーツのみが良い
私たちの体のリズムからいうと、午前四時から正午は排泄(体内の老廃物と食物カスの排出の時間帯)なのです。だから、体のエネルギーは排泄に廻した方が私たちの体の摂理には合っているのです。

フルーツは消化吸収にあまりエネルギーを必要としないそうです。朝をフルーツのみに変更するだけで、かなりのダイエットが出来たという方もいらっしゃるようです。

③ 果物は体にとって最もクリーンなエネルギー源
■生命活動のエネルギーはブドウ糖(グルコース)
果物ほど素晴らしいエネルギー源はこの地上にはありません。心臓を動かす、筋肉を動かす、食べ物を消化する、ものを考える、呼吸する、これらすべての活動のエネルギー源はタンパク質ではありません。ブドウ糖(グルコース)と呼ばれる糖です。

果物に含まれている糖(果糖=フルクトース)は、予めその中の酵素によって体が吸収しやすい状態に消化されています。したがって果物は胃で消化される必要がなく、胃をトンネルのごとく通過してまたたく間に腸へ運ばれ、私たちの貴重なエネルギー源として腸壁から吸収されていきます。果物はこの地球上に存在する最もクリーンなエネルギー源であり、完全燃焼するため有害な燃えカス(毒素)を体内に残すようなことがありません。

■果物の糖は血液中への糖の吸収は穏やか
また、果物には繊維が豊富に含まれているため、血液中への糖の吸収は穏やかで、白砂糖や白米を食べたときのように、血液の中を糖の大洪水にするようなこともありません。消化のため体に蓄えられているエネルギーを殆ど使わないので、節約できたエネルギーは、組織の浄化(やせること)や修復に廻す事が出来ます。こうした理由で果物を体のエネルギー源とするのは、非常に賢い食べ方と言えるのです。

■果物のエネルギー転換効率は90%
果物は唯一、消化のために体のエネルギーを殆ど使わず、最大限のエネルギーを得ることが出来る食べ物です。果物のエネルギー転換効率は90%、つまり、消化のために体が失うエネルギー量は、その果物が体に与えてくれる総エネルギー量の僅か10%でしかありません。一方、米はその消化に30%のエネルギーを使ってしまいます。肉では70%も使ってしまうのです。

6. 加熱調理食品の真実|加熱を知って病気が生まれた

加熱調理すると、その食品に含まれる酵素が喪失しビタミンやミネラルの自然のバランスが失われてしまうため、代謝の混乱やフリーラジカル(活性酸素)の増加、有害物質の発生など様々な弊害を招いて腸内環境は悪化、様々な病気で早死にすることになります。私たちが慣れ親しんで疑いもしない加熱調理した食べ物の思いもしなかったデメリットについてまとめました。

・YouTube動画
https://www.youtube.com/watch?v=JJwpcVumGfw または

http://urx.space/NGQc

・WPブログ

加熱調理食品の真実|加熱を知って病気が生まれた

http://urx.space/NGQu

野菜や果物は生で食べられるものは出来るだけ生で食べた方が体には良い(天日干しも良)、という結論になります。野生の動物たちは生食です。病気というものを知りません。俄かには信じられないと思います。関心を引くために奇をてらったことを言っている訳でもありません。合理的な理由があるのです。関心のある方は是非ご覧下さい。

【出典】常識破りの超健康革命 松田 麻美子著

☆少しづつ食生活の見直しをしませんか?ご自分とご家族の健康と長生きのために…

スポンサード・リンク


関連記事

コメント

  1. この記事へのコメントはありません。

  1. この記事へのトラックバックはありません。

スポンサードリンク

カテゴリー

『カイテキオリゴ』(赤ちゃんページ)

ピックアップ記事

  1. ニシンは『本朝食鑑』によると、「腸を助け、陰を補い、腹中を温め、気を健やかにする」とあり、「胃腸の働…
  2. タラは脂肪含有量は極端に少なく、低カロリーのあっさりした味なので、肥満や生活習慣病で悩んでいる方のタ…
  3. 牛乳は非常に良いカルシウム源だから、骨を丈夫にするために牛乳を沢山飲みなさいと言われます。しかし、牛…
  4. ドジョウの脂質は白身魚程度で含有量は少なく、タンパク質、ビタミンA、B1、B2、Dが多く含まれている…
  5. タイはタウリンを大量に含んでおり、① 胆石生成の抑制、② 強肝作用、③ 血中コレステロールの低下、④…
  6. シラウオはサケマスと近縁の魚で、シロウオ(素魚)はスズキの親戚に当たるハゼ科の魚です。北海道以外の内…
  7. 何でも万遍なく食べることが健康には不可欠だ、言われています。また、そう教えられてきました。しかし、肉…
ページ上部へ戻る