「酵素」と聞かれると、何を思い浮かべますか?私は、万田酵素とか、唾液に含まれデンプンを分解するアミラーゼや胃液に含まれタンパク質を分解するペプシンくらいしか浮かびませんでした。

しかし、この酵素(エンザイム)は、私たちが生きていく上で、非常に重要な役割を果たしているのです。酵素(エンザイム)は生命活動の主役であり、酵素の働きがなければ、人間も動物も生きることはできません。

私は、酵素(エンザイム)を浪費する生活をかなりしていることにも気付かされました。若いうちは無理が効くのです。しかし、年をとってくるとそういう訳にもいきません。個人差はあると思います。酵素(エンザイム)と酵素を無駄にしない生き方についてまとめました。

【目次】
1. 酵素(エンザイム)の機能と特徴
2. 酵素の種類|消化酵素・代謝酵素・食物酵素
3. 酵素が不足すると血液が汚れ、万病の元となる
4. 酵素の無駄遣いをしないことが、健康長寿の秘訣
5. 寿命を縮める酵素阻害物質とは何か?
6. 酵素を浪費する行為は慎もう!

1. 酵素(エンザイム)の機能と特徴

酵素の働きがなければ、人間も動物も生きることはできません。いわば、生命活動の主役であり、源です。

【目次】
① 生命活動の主役である酵素
② ビタミンやミネラルは酵素の働きを助ける
③ 一つの仕事しかできない酵素
④ 熱によって変成する
⑤ 新鮮な生の食べ物(野菜、果物、お魚など)や発酵食品には酵素がある

① 生命活動の主役である酵素
戦後、欧米からもたらされた栄養学では、炭水化物、タンパク質、脂肪の三大栄養素が、ヒトが生きていく上で必要な栄養素としてもてはやされました。その後、炭水化物を摂っても、それだけではエネルギーとしてうまく代謝しないということで、ビタミン、ミネラルが加わって五大栄養素となりました。そしてさらに、体内では消化されないからと、それまで見過ごされてきた食物繊維が六番目に加わりました。

もちろんこれらの栄養素も大切です。しかし、ビタミンやミネラルよりも、私たちの生命を維持する上でもっと大切なものがあります。それが酵素です。

酵素と聞くと、ほとんど無条件に「消化酵素」と連想されると思います。が、しかし、

・酵素は食べたものを消化吸収する  ばかりでなく
・息をしたり
・筋肉を動かしたり
・細胞が新しいものと入れ替わる新陳代謝
・体内に入った毒素を分解し解毒している

のも酵素(エンザイム)の働きであり、私たち人間の一切の生命活動に関与しています。

もし、酵素の働きがなければ、人間も動物も生きることはできません。いわば、生命活動の主役であり、源です。

人間の体内には5,000種類以上の酵素があると言われていますが、私たちも日々の食物を材料に、必要な酵素を自らの体内で作っています。それらの酵素が細胞の中でどのように生成されているかはまだ明かになっていませんが、原形の酵素(潜在酵素)があって、必要に応じて特定の酵素に作り替えられると考えられています。

■一生の間に作れる潜在酵素の量は決まっている
アメリカの酵素研究の第一人者であるエドワード・ハウエル博士は、生物がその一生の間に作ることが出来る酵素(潜在酵素)の総量は決まっている言っておられます。そして、この潜在酵素を使い切ったときが、その生命体の寿命が尽きるときだというのです。

② ビタミンやミネラルは酵素の働きを助ける「補酵素」である
ビタミンやミネラルなどの微量栄養素も私たちの心身の健康維持のためには欠かせないものです。身体に良いということで、ビタミンやミネラルなどの栄養サプリメントを飲んでる方は大勢いらっしゃることでしょう。

しかし、ビタミンCやカルシウムなどの微量栄養素を飲んでいても、もう一つと感じられる方もおられると思います。この問題を解く鍵が酵素にあります。

幾らビタミンやミネラルを摂っても、酵素がなければ身体の中で十分に働けません。酵素あってのビタミンでありミネラルなのです。今やビタミンとミネラルは、この酵素の働きを助けるという意味で「補酵素」と言われるようになっています。

③ 一つの仕事しかできない酵素
酵素の構造を簡単に言えば、ミネラルの周りにタンパク質が巻き付いたものです。中心になるミネラルの種類や、タンパク質の巻き付き方によって、様々な種類があります。現在発見されている酵素は約三千種で、今後も新しい酵素がどんどん発見されていくでしょう。しかし、三千種あるといっても、それぞれの酵素はそれぞれ一つの仕事しかできません。

例えば、消化酵素として有名なアミラーゼというものがあります。これは唾液の中に含まれているもので、デンプンを分解する酵素です。そのアミラーゼによってタンパク質を分解することはできません。

ちなみにタンパク質を分解するのは、プロテアーゼという酵素ですが、逆にプロテアーゼでは、デンプンは分解できないということです。

④ 熱によって変成する
材料がタンパク質ですから、酵素の特徴としてあげられるのが、熱に弱いということです。そのため酵素は温度が高くなり過ぎると破壊されて働らかなくなってしまいます。

卵を思い出してください。卵は、熱をかけていないときは白味の部分は透明でとろとろしていますが、熱をかけると白く固まります。同じように酵素も、加熱されると蛋白が変成して酵素でなくなってしまいます。

大抵の酵素は、pHが中性付近、温度が20~40℃で一番よく働きます。また、一般に酵素が耐えられる温度は50℃くらいから、せいぜいから70度℃位迄です。つまり、加熱した食べ物に、酵素の働きはないということです。

このため、普段の食生活において、加熱したものばかり食べず、酵素の入っている食品(新鮮な生の野菜や果物、古来の方法で発酵されたもの)を摂るように心がけなければなりません。

⑤ 新鮮な生の食べ物(野菜、果物、お魚など)や発酵食品には酵素がある
酵素は何に含まれているかといと、新鮮な生の食べ物です。生野菜や果物、生の魚や肉には皆酵素が入っています。また、日本には味噌や醤油、納豆や糠漬けなど多くの発酵食品があります。この発酵食品にも、酵素が豊富に含まれています。この生の食べ物や発酵食品に含まれている酵素は食物酵素と呼ばれます。焼き魚には大根下ろしがついていますが、あの大根おろしは、焼き魚と一緒に食べると食物酵素として消化を助けてくれているのです。

2. 酵素の種類|消化酵素・代謝酵素・食物酵素

① 潜在酵素|「消化酵素」と「代謝酵素」 
■潜在酵素 
近年になって研究が進み、実は酵素をつくる能力は、一人一人遺伝子によって決まっていて限界があるのだということがわかってきました。その人間が固有に持っている、一生のうちで作れる一定量の酵素のことを潜在酵素といいます。体内で作られる潜在酵素から、必要に応じて、「消化酵素」と「代謝酵素」の二つが作られます。

■消化酵素 
消化酵素は、文字通り消化のための酵素で、私たちが毎日食べるご飯や野菜などの食べ物を消化分解し、吸収するための酵素です。例えば、唾液の中に含まれているアミラーゼ。これはデンプンを分解する酵素です。胃液に含まれているプロテアーゼはタンパク質を分解する酵素です。膵液の中にある、脂肪を分解するリパーゼなどがあります。

【消化酵素の働きと種類】
・デンプン   →   ブドウ糖に分解(アミラーゼ)
・タンパク質  →   アミノ酸に分解(プロテアーゼ)
・脂肪     →   脂肪酸に分解(リパーゼ)

■代謝酵素 
代謝酵素の働きは、

①吸収された栄養をを体中の細胞に届けて、有効に働く手助けをする(新陳代謝)
②毒素を汗や尿の中に排出する(有害物質の除去)
③体の悪い部分を修復し、病気を治す(自然治癒力)
④免疫力を高める

などがあります。

② 食物酵素
そして、もう一つ、身体の外にある酵素があります。食物酵素です。加熱されてない生の食べ物や、発酵食品には酵素があります。その食物酵素の含まれた食べ物を加熱された食品と一緒に食べると、消化が助けられます。

【食物酵素が入っている食べ物】
・生の食べ物 → 野菜、果物、生の肉・魚など
・発酵食品  → みそ、納豆、ぬか漬けなど

3. 酵素が不足すると血液が汚れ、万病の元となる

生きるために必要な酵素が不足すると、どのように血液が汚れるのでしょうか。それについて、消化酵素の面から説明します。私たちが食べた食べ物は、口の中で咀嚼されますが、このとき、唾液の中にあるアミラーゼによって、デンプンが分解されます。デンプンというのは、ブドウ糖が数珠つなぎになっているようなイメージですが、このデンプンのままでは、身体が吸収してエネルギーとして使えません。そこでアミラーゼが数珠の玉を一つ一つに分けていきます。その一つになった玉がブドウ糖です。


 
しかし、その分解が酵素不足で不十分だと、未消化の糖がそのまま吸収されて血液の中を漂います。この未消化の糖は、血液をドロドロにして、赤血球どうしをくっつけてしまいます。これが、血液が汚れるということです。そして、こうなると、血流、血行が悪くなります。

赤血球は直径が約7ミクロン。毛細血管は5ミクロンです。血管よりも大きな赤血球がどうして血管の中を流れていくのかというと、赤血球は柔軟にできているので、通常は、自分よりも細い血管を通るときには変形して通れるのです。

ところが、写真のように赤血球同士がくっついた状態になると、細い血管を通ることができなくなります。身体の中を張り巡らされている血管の長さはおよそ10万キロメートル、そのうち約90%は、毛細血管であると言われています。ですから、これでは体中の細胞に血液が行き渡らなくなり、様々な病気を引き起こすようになるのも当然と言えるのです。

しかし、そのドロドロして汚れた血液でも、酵素が十分にあれば、連なりがとけてサラサラした血液になるのです。これは、デンプンだけでなく、タンパク質でも脂肪でも同じことが言えます。

このような酵素不足を引き起こす背景にあるのが、食べ過ぎや、加熱調理されたものばかりを食べるようになったということです。加熱調理された食べ物には、酵素がありません。そのため、身体の方が全部、自前で消化するために酵素を作らなければなりません。

ところが、食べ過ぎや、病気・加齢で酵素をつくる力が弱くなっている人では、酵素を作るのが追いつかなくなります。それで、食べたものが十分に分解されないまま、体の中に入ってきてしまうのです。この場合、本人は栄養を摂っているつもりで食べても、身体の中では異物となってしまっているのです。

4. 酵素の無駄遣いをしないことが、健康長寿の秘訣

■消化酵素・代謝酵素・食物酵素の関係
消化酵素と代謝酵素の関係を食物酵素を交えて見ていきます。人間にはそれぞれ個人差がありますが、酵素を作る能力には限りがあります。消化酵素も代謝酵素も出所は同じなので、消化酵素ばかりを作っていると、代謝酵素の方が不足してきます。

【ケース1】
仮に酵素を作る能力が20の人がいるとします。その人が、たとえば、焼き魚を食べるとします。そして、その焼き魚を消化するには、10の酵素の力を必要とするとします。しかし、その魚には、大根下ろしが付け合わされています。その大根下ろしは食物酵素ですから消化を助けてくれます。その力を2とします。すると、魚を消化するには、差し引き2の酵素を身体が負担することになり、20のうちの12は代謝酵素の方に回されます。

【ケース2】
次に、同じ人が、焼き魚を2匹一度に食べるとします。そして、これには、付け合わせの大根下ろしがありません。こうなると、2匹の焼き魚を消化するために、20の酵素の力すべてが使われて代謝酵素をつくることができなくなります。こうなると、どうでしょうか。

代謝酵素は、免疫力や自然治癒力や新陳代謝の働きを受け持つ酵素です。それらの酵素が不足してしまうので、当然、ウイルスなどが侵入してきたとき、防衛できなくなります。風邪をひきやすくなったり、またひいたあと、治りが悪くなったりします。その他、様々な病気にかかりやすくなるのはいうまでもありません。

■どうして風邪を引くと脂っぽい物は食べたくなくなるのか
風邪をひいた時に、私たちは何を食べるでしょうか。お粥ですね。それはどうしてかというと、お粥は脂っこいものに比べて、消化しやすいからです。つまり、消化のために酵素を余分に使わなくて済むので、余った酵素の力を代謝酵素に回せるのです。

犬でも猫でも、動物は皆、身体の調子が悪くなると、何も食べずにじっとしているようになります。それもやはり、食べないことによって、酵素の力を免疫力や自然治癒力を高める代謝酵素に回そうとするからだということです。

私たちでも、病気になったときは、脂っこいものはあまり食べたいとは思わないと思いますが、これも同じで、身体の方で消化に負担のかかるものを嫌うからです。つまり食欲がなくなるのも、一つの自然治癒力とみることができるのです。ですからそういう時には、むしろ何も食べずにゆっくり休んだ方が治りは早いのです。

5. 寿命を縮める酵素阻害物質とは何か?

酵素の働きを阻害する物質を食べると、酵素の働きが著しく低下し、病気になったり早死します。酵素の力が低下すると、消化が悪くなるし代謝も円滑に行われません。体内は活性酸素だらけになり、生命活動が著しく低下するのです。それ故、酵素阻害物質は摂ってはいけません。やむを得ず体内に入れる場合でも、出来るだけ少量にすべきで、酵素阻害物質が体内に入ると、特に膵酵素への弊害は凄まじいのです。

■酵素阻害物質には何があるか?
① 重金属(ヒ素、水銀、カドミウム、鉛、アルミニウム、銀、スズ他)
② 生の種(あらゆる種、玄米など)
③ 人工薬剤(化学合成の医薬品)
④ 農薬
⑤ サリン、VX

⑥ 動物性発酵食品(チーズ、ハム、ウィンナー、ベーコン、イカの塩辛、燻製食品など)
⑦ 白砂糖や白砂糖を使ったお菓子、チョコレート
⑧ 動物性タンパク質(カゼインタンパク質が最悪、ほかにオボムコイドなど)
⑨ タバコ
⑩ 異物(硬貨など)
⑪ トランス型脂肪酸(マーガリン、ショートニング、ファットスプレッド)

主なものを順に説明しましょう。

【重金属】
「森永ヒ素ミルク事件」「水俣病(水銀)」「富山イタイイタイ病(カドミウム)」など、大きな公害事件の直接的な要因は人間にとって猛毒の重金属だった。

【生の種】
種は”種の保存”のため強力な酵素阻害剤を糖に持ち、種内の物質を酸化させないようにしている。玄米も同様。

【人工薬剤】
「人工薬剤」は元々酵素阻害効果を利用して作用させているものが少なくない。それ故長期間飲み続けることは大きなリスクになる。例えば抗生物質のペニシリンは、細菌の細胞膜の酵素阻害作用を行い細胞膜が抗生物質により形成されないので、細胞は裸の状態となり死滅する。一時的に病原菌を死滅させるには絶大な効果を発揮するが、使い続けていると体内の有用菌まで殺してしまい、これが様々な疾病の要因になる。ペニシリンのみならず抗生物質の多くはこのような作用をする。

【農薬】
「農薬」は言うまでもない。毎日食べる農産品の中に残留農薬がどれだけあるかは大きな問題。微量だからといって安全ではない。

【サリン】
「サリン」吸引してしまうと、拡張する伝達物質(アセチルコリン)を阻害するため筋肉が収縮して、すぐ窒息死してしまう。

【動物性食品】
「動物性食品」ほかの食品群は前述の物質ほど毒性は強くないが、これらの食品も酵素の活性を阻害する。

【白砂糖】
「白砂糖」の酵素阻害力は想像以上に強い毒と言っても過言ではない。

6. 酵素を浪費する行為は慎もう!

私たち人間が一生の間に作れる潜在酵素の量は決まっています。潜在酵素の量が尽きるとき、私たちの寿命は尽きるのです。したがって、酵素の浪費につながる行為は慎むことが賢明です。普段の食生活において、加熱したものばかり食べず、酵素の入っている食品(新鮮な生の野菜や果物、古来の方法で発酵されたもの)を摂るように心がけなければなりません。

■酵素を浪費する行為
・お酒やタバコの常用
・大食
・食品添加物を含んだ食事
・ストレスの多い生活環境
・医薬品の使用

これらはすべて酵素(エンザイム)を大量に消費する行為です。

その他にも

・悪い食事によって腸内に作り出された毒素 や
・紫外線やレントゲン、電磁波を浴びた時に多量に出来るフリーラジカル(活性酸素もフリーラジカルの一つ)

の解毒にも大量の酵素(エンザイム)が消費されます。

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