医食同源|イカはスルメの「白い粉」が心臓・肝臓を強くする

イカは、アオリイカ、ヤリイカ、コウイカ、スルメイカなど種類が多く、浅海から深海まで幅広く分布しています。イカはタコと共に欧米人には嫌がられますが、日本人は昔からの好物で、漁獲量、消費量とも世界一です。

敵に追いかけられると、墨を吐いて逃げるので「墨魚」とも書きますが、「烏賊」と記載される方が一般的です。これは「イカが海面で泳いでる様子をカラス(烏)が見つけて、死んでいると思ってこれを食べようと飛んできたところを、逆にイカはカラスを足で捕まえて海中に引きずり込んで食べてしまった」という故事からきているようです。

イカはカロリーが低く、タンパク質の含有量も100g中に15~16gと一般の魚よりやや少な目ですが、アミノ酸の組み合せはタコと同様に大変優秀で、消化吸収も良好です。

造血に不可欠の銅、強壮作用のある亜鉛などのミネラル、血行促進、老化予防のビタミンEが多く含まれるので、美容・健康食としても、肥満、高血圧、糖尿病などの生活習慣病を持つ人の栄養・保健食としても最適です。

イカやタコはコレステロールが多いとされてきたのは誤りで、むしろアミノ酸の1種であるタウリンが多く含まれており、血液中のコレステロール低下作用など、種々の有益な作用があることが分かっています。

タウリンは体重60kgの人の場合、体内に約20g含まれています。特に、心筋、横隔膜、脾臓、骨髄、肺、脳、肝臓、腎臓に多く分布しており、① 血液中のコレステロールの低下、② 肝臓での解毒作用の促進、③ 胆石生成の阻止、④ 強心作用・抗不整脈作用、⑤ 筋肉疲労の回復促進、⑥ アルコール中毒の抑制、⑦ 神経の興奮の抑制など、多岐に渡って体内で重要な働きをしています。

イカ100g中には約350mgのタウリンが含まれ、特にスルメイカの白い粉はタウリンそのものです。ですからスルメイカを食べる時は、この白い粉をはたいて捨てない様にしましょう。

また、イカ墨には、防腐作用や抗ガン作用があるムコ多糖類が含まれているので、イカ墨スパゲッティなどは健康食としてもお薦めです。また、イカ墨を火であぶって粉末にしたものは狭心症の妙薬として、民間療法では重宝されています。

ちなみに、「烏賊とも蛸とも知れぬ」は「どちらともはっきりしない」ことのたとえです。

【出典】医者いらずの食べ物事典 石原結實著

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