医食同源|タラは高タンパク・低カロリーの「冬のダイエット食」

タラは「魚」に「雪」と書き、ロマンチックな感じがしますが、大変な大食感で、エビ、タコ、カレイ、ヤドカリ、貝類、イワシ、カニ、イソギンチャクなど、100種類以上の小動物を手当たり次第食べまくり、時には自分の子供まで食べることもあるので、「大口魚」「呑魚」とも言われています。

そのため、「鱈腹食う」「矢鱈食う」などの言葉がつくられたのでしょう。「出鱈目」も「手当たり次第何でも節操なく口に入れる」ことから「いい加減なこと」の意になったのではないでしょうか。一般にタラというと「マダラ」を指しますが、北海道や北陸では「スケトウダラ」のこと。

脂肪含有量は極端に少なく、低カロリーのあっさりした味なので、肥満や生活習慣病で悩んでいる方のタンパク源としては最適です。脂肪中には、DHAが多く含まれ、健脳、ボケ予防が期待出来ます。

一方、肝臓には多量の脂肪とビタミンA、Dを含んでおり、肝油として乳幼児や成長期の子供たちの格好の栄養食品となっています。タラは西洋でもブイヤベースなどでよく食べられます。

スケトウダラの卵巣は「タラコ」と言われ、「白子」はマダラの精巣のこと。また、スケトウダラは韓国では「ミンタオ(明太)」と呼ばれており、タラコのことが「明太子」と言われる所以です。

生殖器である「タラコ」と「白子」は、漢方の相似の理論からしても、強壮・強精食です。なお、タラコや白子は高コレステロール食品とされていますが、血中コレステロールを低下させるタウリンも多く含まれているので、高脂血症の人も心配なく食べてよいでしょう。

新しいタラの身はほんのりと虹色をしているので、体を温める作用があります。その上利尿を促して二日酔いにも効くので、寒くてついアルコール過飲になりがちな冬の料理に最適です。

身をとった後の頭や尾、肝、白子などを、野菜や味噌と一緒に煮立てる鍋料理である青森の「ザッパ汁」は、一口すすると、体がフワーッと温かくなる程、冷えや冷え性に効きます。

【出典】医者いらずの食べ物事典 石原結實著

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