医食同源|ギンナンは生きた化石の木の実

日本では、煮て食べると肺を温め、咳や痰に効くことがわかっていたので、「国民病」と言われた結核によく用いられていたようです。漢方の咳止め「定喘湯」の成分になっていることからも、鎮咳・去痰作用があることは確かです。膀胱の括約筋を強くする成分が含まれており、夜尿症や(夜間)頻尿に奏功します。

但し、青酸が含まれているので、食べ過ぎると消化不良を起こし、まれの死ぬ(『本草綱目』によると1,000個で死ぬと…)こともあるので要注意です。

また、イチョウの葉には13種類のフラボノイドとギンコライドという物質が含まれており、血管拡張作用、動脈硬化の改善、鎮痙作用、血糖値正常化、活性酸素除去作用、アレルギーの抑制作用、抗炎症作用等多彩な働きがあると言われています。

「イチョウ葉エキス」は、

・痴呆症(アルツハイマー病および脳血管性痴呆症)の治療
・末梢動脈閉塞症(フォンテーン病態分類Ⅱ度;間歓性披行)の治療
・耳鳴り、めまいの治療

に効果があると言われ、世界50ケ国以上で痴呆症の予防・改善薬として利用されていますが、「イチョウ葉の場合は、解熱剤のアスピリンとの併用で目の前房部分の出血|ワルファリンという抗血栓薬との併用で脳内出血 といった異常の報告例がある」とのことで、医薬品との組合せには注意が必要です。

☆詳しくはイチョウ葉エキス、ギンコール酸除去がポイント 医薬品との組合せに注意!

ギンナンの薬効について”薬草の自然療法 難病も自然療法と食養生で治そう 東城 百合子著”よりご紹介します。

■ギンナンの薬用効果

ギンナンはイチョウの実。イチョウは生きた化石ともいわれ、千年経った老樹でも沢山の実をつけます。そして種を蒔けば必ず芽を出すという、旺盛な生命力を持っています。

九十二歳で亡くなられた栄養学者の川島四郎先生は、亡くなるまで現役で活躍されていました。この川島先生は、ギンナンのこの生命力に注目され、ゴマと一緒に毎日五、六粒食べられたそうです。

ギンナンだけでなく、木の実類はすべて次の生命を育てる元ですから、栄養素は濃く強いものです。そのため、食べ過ぎると却って逆効果です。

殊に、ギンナンは大人一日五、六粒、子供二、三粒が適当で、これだけで充分栄養補給が出来ます。特に体が弱っているときに過食しますと、嘔吐や呼吸困難を起こしますから注意して下さい。

ギンナンは肺の働きを強めるとともに、保温の働きもします。そのため、夜尿症や頻尿の人には特によいのです。老人になると頻尿気味になって困るものですが、生のギンナンを夜寝る三時間前ぐらい前に、三粒ほど食べておくと、床に就く前に尿が沢山出て、夜中に起きないですむことが昔から知られています。

ギンナンの油漬けは肺結核に効きます。これは酵素作用で蛋白分解して、体に溜っている余分な蛋白質状の老廃物を取り去ってくれるためです。また、生ですりつぶして貼ると、皮膚病、腫れ物、ひび、あかぎれに効きます。

肺の働きを強める効果もありますが、これはギンナンに含まれる青酸配糖体が、咳や喘ぎを静めて痰をとるからです。

面白いことに、焼きギンナンは尿を抑える働きがあり、生のギンナンはよく尿を出す利尿の働きをするのです。生と、火を通したものとでは作用が逆になる訳です。

また、尿が出ないときは生ギンナン15~20粒を、水200CCと共にミキサーにかけ、蜂蜜を加えて空腹時に飲むと、一時間位してから大量の尿が出てきます。この生ギンナンのジュースは、こしけ、淋病にも優れた効き目がありますが、これは連用してはいけません。

【出典】薬草の自然療法 難病も自然療法と食養生で治そう 東城 百合子著

■ギンナンを使った自然療法
・気管支炎、咳止め、頻尿
焼いたギンナンを毎日5~10粒食べる

【出典】医者いらずの食べ物事典 石原結實著

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