医食同源|海藻の総合的な栄養価、健康効果は野菜よりずっと上!

海藻は昔から日本人が日常的に食べてきました。味噌汁や酢の物、煮物といった日本の伝統的な食文化を支えるとともに、その豊富な栄養価から日本人が長寿である理由の一つとも考えらています。

海藻は水溶性食物繊維を多量に含んでおり、良質なタンパク質、脂質、ミネラルが豊富です。

水溶性食物繊維の主成分はフコイダンとアルギン酸で、これらはコンブ類やヒジキなどに含まれるとろみやネバネバの成分です。これら水溶性食物繊維は一般に、体内での糖の吸収を和らげたり、腸内の環境を整えたりするほか、コレステロールや血圧の低下作用、抗ガン作用などが知られています。

現代の日本人は食物繊維とともに、ミネラル類も不足しがちですが、海藻類にはカルシウム、カリウム、マグネシウム、鉄などの豊富なミネラル類も含まれています。

海藻類は光合成を行い、海の中に「海中林(かいちゅうりん)」と呼ばれる森を作ります。この森が魚や貝、エビなどの産卵、育成、生活する場となることによって、海の生物を絶やさないようにする役目を果たしており、非常に価値の高い持続可能な日本の資源だと言えましょう。


【出典】AQUASブログ

海藻類の薬用効果について、”医者いらずの食べ物事典 石原結實著”よりご紹介します。

■海藻類は太古から日本人が食べてきた海の野菜

日本人は海草をよく食べます。そして、海藻や小魚を多食する地方には長寿者が多くいます。日本人が海藻を食べるようになった歴史は古く、石器時代から海藻を魚介類と共に食料にしていたようです。『万葉集』にも『藻塩焼く』煙が、よく登場します。

海藻類は、褐藻類(コンブ、ワカメ、ヒジキ、モズク)と紅藻類(浅草ノリ、天草)、緑藻類(青ノリ)の三つに大別されますが、ワカメ、コンブ、ノリの三つで、日本の全海藻類の生産量の90%を占めます。

また、海藻は野菜と同じくクロロフィル(葉緑素)を有し、光合成により生育するので、栄養成分も両者はよく似ていますが、総合的な栄養価、健康に資する効力とも海藻の方が野菜よりずっと上です。

海藻には、タンパク質は平均して10%前後含まれていますが、中でもノリは、何と40%近くも含まれています。

海藻の旨味の素であるアミノ酸としては、グルタミン酸(コンブ、浅草ノリ)、アスパラギン酸(コンブ、浅草ノリ)、アラニン(ワカメ、浅草ノリ)、グリシン(ワカメ)などの含有がよく知られており、コンブに含まれるラミニンには降圧作用もあります。また、ノリにはタウリンも含まれていて降圧、強心、強肝、抗血栓、抗コレステロールなどの作用を発揮します。

海藻の脂質は、陸上植物と違ってEPAなどの魚介類に含まれる高度不飽和脂肪酸から成っているので、降圧、抗コレステロール、抗血栓などの作用を発揮します。

炭水化物は50%含まれ、大部分が非消化性のいわゆる食物繊維で、整腸作用、コレステロール・脂肪・糖・発ガン物質の除去・排泄作用を有します。特に褐藻類のフコイダンは、ヘパリンと同じく抗血栓作用を有し、さらに免疫力を高めて制ガン効果を発揮します。

ワカメ、コンブ、ノリを水につけるとぬめりが出ますが、これは多糖類のアルギン酸の作用で、コレステロール低下、降圧、塩分や食品添加物の排泄などの作用があります。

ビタミン類は、ビタミンA、B群(B1、B2、B6)、C、Eなどが、野菜中の含有率よりずっと多くふくまれていますが、特にノリには、陸上植物には殆んど存在しないビタミンB12(不足すると悪性貧血になる)も含まれています。

海藻に含まれるミネラル類として特筆すべきは、ヨードの含有量が多いことです。ヨードは甲状腺ホルモンの原料となり、新陳代謝を高め、若さと健康を保つのに役立つからです。

その他海藻には、ナトリウム、カリウム、カルシウム、鉄、マンガン、マグネシウムなどが豊富に含まれていて、海水ミネラルの宝庫といってよいほどです。

なお、ワカメに大量に含まれているクロロフィルは、口臭予防、コレステロール低下作用の他に、抗ガン作用も有します。モズクに特に多く含まれるセレニウムにも、強力な抗ガン効果があります。

保存食品、優秀な健康食品として世界に誇り得るものに寒天があります。テングサを煮だして冷やし、ゼリー状にしたものがトコロテンで、これを凍結・乾燥させると寒天になります。

過食で栄養過剰に陥っている現代人にとっては、食物繊維を豊富に含み、腸内の栄養過剰物・老廃物を大掃除してくれるトコロテン・寒天は、格好の健康食になります。

なお東洋医学的には、海藻類は赤、濃緑、茶と濃色の陽性の外観なので、野菜のように体を冷やすことはありません。

「冷え性」の人がサラダを食べる時は大根、玉ねぎをスライスし、ワカメを加えて醤油味ドレッシングをかけて食べると、生野菜の冷える欠点を補え、ビタミンミネラルを豊富に摂取できるので、健康増進に役立ちます。

【出典】医者いらずの食べ物事典 石原結實著

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