医食同源|山芋はヌルヌルが滋養強壮の秘密

とろろ汁にすると美味しい山芋は、大和芋、長芋、つくね芋などの種類がありますが、自然薯と呼ばれるのが山野に自生する山芋です。これはまさに自然からのジャンボな贈り物です。長いもので1メートルから1メートル半位もあります。

自然薯は栽培されたものより水分が少なく、細胞も細やかで成分も多く含むので、病弱者には薬です。自然薯のとろろ汁を食べ慣れると美味しいもので、栽培のものは風味もなく物足りないものです。

昔からの「三日とろろを食べれば風をひかない」という言い伝えがありますが、弘前大学での研究でナガイモが有するインフルエンザ感染予防成分の正体がヤマイモ類に共通のネバネバに含まれるディオスコリンと特定されました。

また昔から、「山芋を食べると精がつく」とも言われていますが、これは酵素が多く、腸内細菌の働きをよくするからです。そして粘膜に活力をつけるので整腸し、浄血を助け、体細胞の働きも強めます。病弱な方や長患いの病人にとっても貴重な食物です。

山芋の薬効について、”医者いらずの食べ物事典 石原結實著”よりご紹介します。

■山芋はヌルヌルが滋養強壮の秘密

山芋は日本、台湾に野生するヤマイモ科の多年生つる性草本です。自然の山野に野生するので「自然薯」とも呼ばれます。日本では古くから食用されています。

山芋には、ジアスターゼ、アミラーゼ、カタラーゼ、グルコシダーゼなど諸酵素が豊富に含まれているため、「とろろご飯」など、かなり食べ過ぎてもすぐに胃がスッキリとするものです。

昔から山芋、里芋、ウナギ、ドジョウ、ナマズなどのヌルヌルしたものは、精力剤になると言われていますが、ヌルヌルの主成分はムチンで、タンパク質の吸収をよくし、滋養強壮の効果を発揮します。

江戸時代の『和歌食物本草』に「とろろ汁折々少し食すれば脾臓(=胃)のくすり気虚を補う」とあり、『神農本草経』にも、山芋について「虚弱体質を補って早死にを防ぐ。胃腸の調子をよくし、暑さ寒さにも耐え、耳、目もよくなり、長寿を得られる」とあります。

漢方でも、胃腸や肺、腎臓の働きを強化し、「消化促進、寝汗、下痢、頻尿、帯下、腰痛、咳、糖尿……」に効くとしています。事実、粘り気のもう一つの成分デオスコランには、血糖低下作用が証明されています。

漢方薬「八味地黄丸」の主成分山薬が山芋で、八味地黄丸は、足腰の冷え、むくみ、痛み、頻尿、老眼、白内障、インポテンツ、皮膚の痒み、骨粗鬆症など、老化による症状や病気に対する妙薬です。また、血中コレステロールの低下作用があることも報告されています。

山芋は入手しにくいので、長芋で代用されても効能は殆んど同じです。

■山芋を使った民間療法

・糖尿病や慢性下痢
山芋約60gを煮て、1日3回に分けて食べる

・おでき
患部にとろろをつけると、吸出し効能抜群(刺激が強いので、肌が弱い人は注意して下さい)

・滋養強壮、下肢・腰の冷え、むくみ、痛み、頻尿、老眼
乾燥根(山芋)約200gを細かく刻み、グラニュー糖約150gと共に、焼酎約1.8Lの中に漬け込み、3ヶ月放置。これを1日1回、就寝前に約30cc飲む。

【出典】医者いらずの食べ物事典 石原結實著

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