塩専売制度により、私たちの食生活に食塩や食卓塩が広く深く根付くことになりましたが、食塩や食卓塩は本来化学薬品であり、食品ではありません。食塩や食卓塩の普及と過度な減塩が私たち日本人のミネラル不足に拍車を駆けていると考えられます。

そこで、日本塩工業会HPより食塩、食卓塩とは何なのか、塩の分類について、また、現在主流となっているイオン交換膜製塩法について、”塩なび.com の日本の塩の歴史(3)|イオン交換膜製塩法・流下式塩田法”より引用しまとめました。

● 食卓塩とは?

「食卓塩」は、料理に振りかけられるよう小瓶などに入れて食卓に供される塩。日本では塩事業センターから「食卓塩」という商品名で精製塩に湿気止めの炭酸マグネシウムを加えた製品が販売されている。

● 食塩とは?

日本で海水からつくられている塩を大別すると、特級塩、食塩、並塩、白塩の4つの種類があります。 食塩は家庭用小物としても販売されますが、あとは業務用に使われています。 この他、量は少ないのですが、特殊な製法の特殊製法塩、加工塩などがあり、主に家庭用小物として販売されています。

① 特級塩
精選特級塩:塩化ナトリウム99.7%以上の高純度塩。

特級塩:塩化ナトリウム99.5%以上の高純度塩。

精選特級塩、特級塩はサラサラで純粋な塩です。苦汁分を嫌う用途に適します。 

苦汁分特有のくせがなく、高級品志向です。各種の粒径の塩があります。欠点は固まりやすいことで、長い間の保管はできません。

微粒塩:通常は高純度塩の微粒が販売されています。溶けやすく、分散性がよく、付着しやすい特徴があります。素材に溶かし込む、素材にまんべんなく混和する、化粧塩のように表面にくっつけるというときに便利です。

② 食塩
塩化ナトリウム99%以上の乾燥塩。平均粒径0.4mm。

最も一般的な塩で家庭用としての小袋が塩事業センターから販売されています。苦汁分が0.3%位含まれ、特級塩より固まりにくい塩です。製造直後は99.5%程度の純度ですが、苦汁分が吸湿して通常は0.2%程度の水分があります。比較的サラサラして、分散性もよく、万能型の扱いやすい塩です

③ 並塩
塩化ナトリウム95%以上、水分約1.4%の非乾燥塩、平均粒径0.4mm最も一般的な湿った塩。苦汁分が多く、通常0.7%位含まれます。

湿った塩としては最も汎用性が高く、乾燥塩より価格が安いので広く使われています。

④ 白塩
塩化ナトリウム95%以上、平均粒径がやや大きく、水分はやや少な目になります。

【出典】http://www.sio.or.jp/feature.html 一般社団法人 日本塩工業会HP より

■食塩の製造方法(イオン交換膜製塩法)

現在主流となっているイオン交換膜製塩法とはどのような製造法なのでしょうか?”塩なび.com の日本の塩の歴史(3)|イオン交換膜製塩法・流下式塩田法“に分かりやすくまとめられていたので引用し、ご紹介したいと思います。

海水中の塩は、「塩素イオン」と「ナトリウムイオン」という電気を帯びた粒になっています。イオンには、プラスかマイナスの性質があり、プラスであればマイナスの電気に、マイナスであればプラスの電気に引きよせられます。

塩素イオンはマイナス、ナトリウムイオンはプラスの性質があるので、海水に電気を流すと、ナトリウムイオンはマイナス極へ、塩素イオンはプラス極へ移動します。この性質を利用したのが「イオン交換膜製塩法」です。

大きな容器の中に海水を入れ、プラスイオンしか通さない膜とマイナスイオンしか通さない膜を交互に置きます。ここに電気を流すと、塩素イオンとナトリウムイオンは、それぞれが逆の方向に移動し、膜に止められます。すると図のように、膜と膜との間に濃い塩水ができる層と、薄い塩水の層とに分かれるのです。これで濃い塩水がとれます。この海水を、従来の平釜より効率のよい真空蒸発釜で煮詰めて作られるのが、食塩です

大きな容器の中に海水を入れ、プラスイオンしか通さない膜とマイナスイオンしか通さない膜を交互に置きます。ここに電気を流すと、塩素イオンとナトリウムイオンは、それぞれが逆の方向に移動し、膜に止められます。すると図のように、膜と膜との間に濃い塩水ができる層と、薄い塩水の層とに分かれるのです。これで濃い塩水がとれます。この海水を、従来の平釜より効率のよい真空蒸発釜で煮詰めて作られるのが、食塩です。

塩専売がなくなった平成9年以降は、さまざまな会社から、独自の濃縮法や煮詰め方により個性のある塩がたくさん発売されています。また、海外のユニークな塩も簡単に手に入るようになりました。

【出典】塩なび.com の日本の塩の歴史(3)|イオン交換膜製塩法・流下式塩田法

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