医食同源|レンコンは細胞に活力を増し、底力を増強する貴重な野菜

レンコンは穴が開いていることから「先を見通せる」縁起物としてお節料理にも使われています。レンコンに含まれているビタミンCはレモンと同じくらい豊富です。また、レンコンを切る時生じる糸を引くような特有の粘り気はムチンで、ムチンには消化を助ける働きがあります。胃の粘膜を保護する「粘膜バリア」の機能があり、胃炎や胃潰瘍などにも良いとされています。

むくみを予防するカリウムもレンコン100g当たり440mgも含まれ、抗酸化作用を持つポリフェノール(タンニン)も含まれ、細胞の酸化を予防して、老化防止に役立ちます。

レンコンは基礎体力をつけ、細胞に活力を増し、底力を増強する貴重な野菜です。忙しく立ち働く人がレンコンを常食すると疲れをとり、スタミナ増強、ノイローゼ防止、風邪予防等の効果を持っているからです。

レンコンの節は特に薬です。レンコンは利尿作用と共に便通をよくし、体内の老廃物や毒素を排泄するので、体内増強に役立ちます。レンコンの節も捨てないで、みじん切りにして味噌汁などに入れて食べましょう。

レンコンの薬効について”医者いらずの食べ物事典 石原結實著”よりご紹介します。

■レンコンの薬用効果

ハスは東アジアの温帯・熱帯産のスイレン科の多年生草本です。7月から8月頃、大型の薄紅色の花が朝日と共に開花し、午後3時頃に閉じる、これを繰り返して4日目に散る、という面白い花で、その種子は3,000年もの間、発芽力を保持することができます。このことを、大賀一郎博士が1,951年3月、千葉市の検見川の3,000年前の地層から見つかったハスの種子を発芽させ、実証してみせたことは有名な話です。

日本には古くは中国から渡来し、万葉時代は、花が終わって果実ができる頃、果実の入っている花托の形が「蜂の巣」に似ていることから「蜂巣」と呼ばれ、後に「チ」が発音されなくなって「ハス」になったとされています。

地下茎(レンコン)の主成分は炭水化物で、デンプンと同様に食物繊維が存分に含まれています。ビタミンもミネラルも存外に多く含まれており、ビタミンCはレモンの含有量と同じくらい豊富ですし、貧血の改善に必要な鉄も多く含まれています。

黒ずみのアクの成分はタンニンで、収斂、止血、止瀉、消炎作用があるので、胃潰瘍・十二指腸潰瘍の出血、鼻血に奏功します。レンコンを切る時生じる糸を引くような特有の粘り気はムチンで、胃もたれ、胸やけ、消化不良に効きます。

江戸時代の「日養食かがみ」に、レンコンについて「胃を開き、食を消し、酒毒を解し、産後の血分の病、また吐血、下血、喀血を治す」とありますが、科学的に見ても正しいことがわかります。

■レンコンを使った民間療法

・鼻血
脱脂綿にレンコンの搾り汁を含ませて鼻孔に入れる

・喀血、下血、吐血
レンコン50gをミズ600ccで半量まで煮詰めて1日3回分服する

・下痢
レンコン10gをコップ1杯の水で煎じ、半量まで煮つめ、1日3回温服する

・全身倦怠、精力減退
ハスの種子20粒をフライパンで炒めて㏠3回に分けて食べる

【出典】医者いらずの食べ物事典 石原結實著

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