医食同源|白菜は冬場のビタミン補給に重宝な野菜

私は白菜はぬか漬けにしたものをよく頂きます。冬場の鍋物にも白菜は欠かせません。ぬか漬けにした白菜は葉先も白い軸も夫々の食感があって、大好きです。

白菜は水分をたっぷりと含んでいるのでシャキシャキとした食感が楽しめますが、ミネラル類ではカリウムやカルシウム、ビタミン類ではビタミンCをはじめ、ビタミンB1、B2、B6、K、緑色の部分にはβ-カロテン、葉物野菜ですので葉酸と栄養素も豊富に含んでいます。

水分を多く含みながら、利尿作用を持つカリウムも豊富に含むことで、より一層高い排泄効果が期待できます。ビタミンCが豊富であることから、免疫機能を高めたい冬場にはもってこいの野菜です。

白菜はアブラナ科の野菜ですが、アブラナ科の野菜に含まれる「イソチオシアネート」は、ガンを予防する作用があることが報告されています。

米国・バンダービルト大学のSarah J. Nechuta博士らが発表した研究では、アブラナ科の野菜を沢山食べるほど、乳ガン患者の生存期間が長かったとのことです。アブラナ科の野菜の「イソチオシアネート」や「インドール」などの成分が効果を発揮しているのではないか、と見られています。

イソチオシアネートは白菜に含まれているグルコシノレートが、調理や咀嚼によって細胞が壊れて出てきたものと酵素が反応することで変化してできます。そのため、イソチオシアネートの効果をしっかり得るためには、よく噛んで食べるのが効果的です。

グルコシノレートは熱に強くないので、生食でより摂取が期待できます。漬物利用をされることの多い白菜では、摂取がしやすいと言えるでしょう。

白菜は、外葉を広げて光合成し、内側の細胞が成長して葉が巻いていく結球野菜です。水分を貯めている芯から葉をはがすと、葉は早く傷んでしまいます。保存性が良いのは、芯に切れ目を入れて成長を止め、外側から使うことです。カット後も内側は成長し続けているため、日が経つと断面が盛り上がってきます。

白菜の薬用効果について、”医者いらずの食べ物事典 石原結實著”よりご紹介します。

■白菜の薬用効果

白菜は、中国の華北から東北部(旧満州)が原産のアブラナ科の越年生草本です。カブと漬菜を交配して作られたもので、西暦600年頃から栽培され、中国では「菜類中で最も常食するもの」とされています。

日本でも、鍋物や漬物、汁物などに大いに利用されていますが、日本へ入ってきたのは1,866年です。別名の「菘(すずな)」は、「松のように寒さに耐える野菜」なので、草冠を付けて名付けられたものです。冷涼な気候を好み、主に関東や東北でとれるので、体を冷やす作用もなく、冷え性の人も安心して食べられます。

学名の「Brassica Pekinensis」も西洋のキャベツに匹敵するほどの使途と栄養があるという意味で、北京(Pekinensis)のキャベツ(Brassica)と付けられ、英語でも「Chinese Cabbage」と言われる所以です。

ビタミンCが22mg(100g中)と多く含まれ、冬場のビタミン補給に重宝な野菜です。また、外傷の治癒促進や強精に作用を発揮する亜鉛や、発ガン物質の亜硝酸アミンを排泄するリブデンというミネラルを含み、その上、抗ガン成分のジチオールチオニンも含んでいます。鉄やカルシウムも比較的多く含有されています。

中国梁代の陶弘景が書いた『名医別録』には、白菜は「腸胃を通利し、胸中の煩を除き、酒渇(飲酒後の口渇)を解す」とありますが、白菜には食物繊維が多く含まれており、整腸、緩下作用に優れていることからも十分に理解できます。肉料理であるすき焼きの中に好んで用いられる理由もこのあたりにあるのでしょう。

糠味噌漬けにした場合、ビタミンCの量は存分に保たれたまま、ビタミンB1・B2が増え、整腸作用も強化されます。

■白菜を使った民間療法

・軽いやけど
生汁を塗布する

・二日酔い、口渇
白菜の生ジュース1杯を、よく噛むような気持で飲む

・胃腸の働きの低下、便秘、頻尿、胸やけ
味噌汁に白菜を入れ、よく煮て食べる

【出典】医者いらずの食べ物事典 石原結實著

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