医食同源|ナスは血管をしなやかし、血栓症の予防や改善に役立つ

ナスは夏野菜の定番の一つです。私の実家でも自家消費分だけナスを作っています。ナスは糠漬けや味噌田楽、ピーマンと一緒に味噌炒めなどでよく頂きます。焼きナスを生姜醤油で食べるのも非常に美味しい。

■ナスの栄養価は大したことない?

ナスの栄養価は大したことないと、言われる方もいらっしゃいますが、決してそんなことはありません。ナスには、夏、汗をかくことによって体内から失われやすいカリウムや、赤血球・DNAの合成に関わり、貧血を防ぐ働きのある葉酸が多く含まれ、夏バテ予防に効果的と言われています。

ナスにはまた、視力や目の角膜を健やかに保ったり、免疫力を高めるなどの働きをするβカロテンも豊富に含まれる他、食物繊維も水溶性食物繊維、不溶性食物繊維の両方が含まれており、腸内環境を整えてくれます。

あのナスの紫色の皮には、ポリフェノールの一種である「ナスニン」が多く含まれています。ナスニンはブルーベリーや赤シソに含まれるアントシアニンの仲間で、眼の疲労回復や、活性酸素を抑える抗酸化作用に優れた注目の成分なのです。

【ナスは皮ごと食べ、切ったら水に晒さない】

ナスは切り口からすぐ変色するので、アク抜きで切ったら水に晒される方が多いと思いますが、ナスニンやカリウムといった栄養素は水溶性だし、実はこのアクの正体も、ポリフェノールの一種クロロゲン酸なので、抗酸化作用などが期待できるのです。味や食感のためにアク抜きをしたい場合は、塩を振ってしばらく置き、出てきた水分を拭き取るようにしましょう。

ナスのぬか漬けは、ぬかのビタミンB1がナスに染み込み、しかも皮ごと食べれます。ビタミンB1は、糖質の代謝を促してエネルギーに変える働きがあり、ナスの夏バテ予防効果が期待できます。

【参考】健康メニュー|チェック!ナスの栄養素 夏の疲労回復にはもってこい!

昔、父から「秋ナスは難い嫁に食わすな」、それほど秋ナスは美味しんだ、と教えられた記憶があります。真意は、ナスはインド原産、体を冷やす食べ物なので、寒くなっていく時期に大切なお嫁さんに食べさせたら駄目よ、ということのようです。

ナスの薬効について、”医者いらずの食べ物事典 石原結實著”よりご紹介します。

■ナスニンがコレステロール値を下げ、動脈硬化を防ぐ

「親の意見とナスビの花には、千に一つの無駄もない」と言われるように、「ナス」は「よく成る(為す)」という意味からきているようです。「秋ナスは嫁に食わすな」という諺がありますが、「秋ナスは大変旨いので、憎い嫁に食べさせると勿体ない」という解釈と、「ナスは体を冷やす陰性食品なので、気温が低下してくる秋に食べさせると流産などが心配だ」という解釈が考えられます。『本草綱目』(中国明代李時珍著)に「ナスは性が寒冷で多食すれば必ず腹痛、下痢し、婦人は子宮を傷める」とあるので、後者の解釈が正しいようです。

このようなナスの「冷やす作用」は、打ち身、捻挫、やけどなどに湿布薬として用いると効果を発揮します。江戸時代の『本朝食鑑』にも、「ナスは血を散じ、痛みを止め、腫れを消し、腸を寛(くつろ)げる」とあります。冷え性や低血圧の人がナスを食べる時は、体を温める作用のある塩や味噌を加えた料理にして食べるとよいでしょう。焼きナスをおろし生姜で食べたり、漬け物に刻み生姜が添えられるのも、体を温めるための知恵です。


【出典】http://www.kyoto-mori.com/ より

ナスには、ビタミンCやPが多く含まれているので、血管をしなやかにし、高血圧や血栓症の予防や改善に役立ちます。また、果皮の色素であるナスニンがコレステロール値を下げ、動脈硬化を防ぐことも明らかにされています。このナスニンは、加水分解してデルフィニジンを生じ、これが鉄やニッケルと安定な塩を作ります。ナスの漬物に鉄クギを入れておくと漬物が青紫色になるのは、このためです。

■ナスを使った民間療法

・乳腺炎や乳房の腫れ
ナスをアルミフォイルで包んで黒くなるまで焼き、梅干しと練ったものをガーゼに置いて湿布する

・虫歯、歯槽膿漏
ヘタや茎の黒焼きの粉を歯磨きに使う

・打ち身、捻挫、軽度の火傷
冷蔵庫で冷やしたナスを縦に割り、直接患部に当てて湿布する

【出典】医者いらずの食べ物事典 石原結實著
【参考】健康メニュー|チェック!ナスの栄養素 夏の疲労回復にはもってこい!

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