1食抜く方法は、普通は「朝食を抜く」というやり方が一番やりやすいが、本人の生活環境があるのだから、「昼食を抜く」あるは「夕食を抜く」というやり方でも良い。要は、本人がやってみて、一番調子が良い、気分が良いという方法がベスト。

以下、”食べない健康法” 石原結實著よりご紹介します。

■夕食抜きのコツ

「朝食を抜くと体の調子が狂う」という人がいる。食事というのは、人夫々に1日の生活リズムをつくっているものだからである。

また、朝食は抜けないが、夕食なら抜けるという人もいる。夕食抜きでは、断食時間は18時間くらいになり、朝食抜きより長くなる。24時間くらいの断食なら通常の場合、問題ないし、却って体に良いくらいだ。

長い断食の後は、出来れば少し軽めの「補食」にすると健康効果は大きいが、途中で人参・リンゴジュースや生姜紅茶などで水分と糖分を補ってつないでおけば、それほど「補食」にこだわることはない。

【高血圧に悩まされたEさん(57歳、主婦)の場合】

Eさん(57歳、主婦)は158cm、65kgとやや太り気味で、ここ3~4年、高血圧で薬を服用されている。夏は血圧が下がって薬の服用も不要になるのだが、晩秋から早春までの寒い時期は血圧が上昇するため薬を服用するというのが、ここ3~4年のパターンとなっている。

主治医から、「標準体重まで落とすと寒い時期の血圧も正常化するかも知れない」と言われたで、エクササイズや種々のダイエットを試して減量に努めたのだが、なかなか成功しない。そんな折、私のクリニックに来られたので「朝だけ断食」を薦めた。

1ヶ月後に再来院された時、「子供の頃から朝はしっかり食べる習慣があるので、朝を抜くと体の調子が狂います。朝・昼はこれまで通りに食べて、夕食を抜いて人参・リンゴジュースか生姜湯にしてはダメですか」と仰るので、「ええ、もちろん結構ですよ」と申し上げると早速実行に移された。

すると、それまでのように夕食を沢山食べて寝苦しいという状態が解消され、夜、熟睡出来るようになられた。また、排便や排尿が多くなり、肩凝りや腰痛もなくなって、6ヶ月で7kgの減量に成功された。さらに主治医の言う通り、寒い季節になっても血圧が130/80mmHg前後で安定するようになったのだ。

夕食を抜くことで、胃腸がすっかり休憩モードに入り、睡眠の質が高まったようだ。睡眠の質は1日の生活の質を左右するほど重要である。夜の間に、昼に使い過ぎた体の修復作業も十分に行われるから、心身が快調になるのは当然だろう。

【多発性骨髄腫を病状安定させているKさん(60歳、男性、67kg)の例】

次のケースは、多発性骨髄腫という稀なガンを、激職をこなしながら、夕食抜き+玄米+人参・リンゴジュースによって5年以上、症状安定に至らせている人の症例である。

Kさん(60歳、男性、67kg)は、1,989年頃より、会社の健康診断で高γーグロブリン血症を指摘されていたが、特に何の自覚症状もないので放置していた。

ところが、1,995年に貧血症状があり、大学病院を受診すると、貧血、白血球減少、IgG(イムグロブリンG)の異常高値、尿にベンズ・ジョーンズ蛋白の出現などがみられて多発性骨髄腫(骨が侵され、免疫力が低下する骨髄のガン)と診断された。「もう少し悪化したら、抗ガン剤をやります」と主治医から言われて、私(石原結實先生)のクリニックを受診された。

「多発性骨髄腫は、非常に稀な病気ですから、私のクリニックでもまだ自然療法を試した人はいません。でも、たとえどんな病気であれ、免疫レベルを上げることが治癒力につながるのですから、とにかく、健康を増進させるために、朝は人参・リンゴジュース、昼・夕は玄米食にして頑張ってみましょう」とアドバイスした。

しばらくしてKさんから電話があり「毎日、夜遅くまで仕事をしてるので、帰宅が9時以降になることが多く、それから夕食を食べると調子が悪くなります。ですから、朝は玄米+菜食+魚介食、昼は弁当にして朝食と同じようなものを食べ、夜、帰宅後人参・リンゴジュースを2~3杯飲むという、夕食抜きダイエットでも良いですか」という質問があった。

そこで私は「ご本人がやってみられて、一番調子が良い、気分が良いという方法がベストですから、その通りにして下さい」と答えた。

それ以降、大学病院には1~2ヶ月に1回、小生のクリニックには毎年2回受診されているが、多発性骨髄腫は検査上、悪化する様子は全くなく、ご本人も至ってお元気である。2,005年9月にご診察した時には、大学病院の医師から「多発性骨髄腫は、診断がついてから5年くらいの間に亡くなる人が多いのですが、あなたは例外ですね」と言われたという。

【出典】食べない健康法 石原結實著

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