潰瘍性大腸炎は、比較的20歳代の若い人に発病することが多い病気と言われています。潰瘍性大腸炎を患った23歳の女性が石原結實先生の少食健康法で完治された体験談です。

目で欲しいと思うものと体が摂りたいとするものの違いが判るようになり、症状が出てしまってから治療するのではなく、未病の段階で発症を防ぐ術を身につけさせて頂いたとのことです。

■潰瘍性大腸炎とは?

潰瘍性大腸炎は大腸に慢性の炎症がおきて潰瘍やびらん(ただれ)ができる病気で、下痢、血便、粘液と血液の混じった便(粘血便)、腹痛などの症状がみられます。ひどくなると一日に10回以上も粘血便や血便がでるようになります。これらの症状は、良くなったり(緩解)、悪くなったり(再燃)を繰り返します。病変は肛門にいちばん近い直腸から連続性に、奥のほうに広がっていく性質があり、直腸だけに炎症がある方から、大腸全体に炎症が広がる方まで様々です。

日本での潰瘍性大腸炎の患者数は、96,221人(2006年度特定疾患登録件数)と報告されており、患者数は徐々に増加していますが、欧米に比べると10分の1から5分の1の頻度です。どの年齢層でも発病する可能性がありますが、比較的20歳代の若い人に発病することが多い病気です。

この病気がなぜ発症するかは、正確にはまだわかっていません。以前は細菌やウイルスなどの感染が原因だとする説、牛乳などの食物によるアレルギーによる疾患だという説などがありました。しかし、現在では、(1)遺伝的な要因、(2)食べ物や腸内細菌、化学薬品などの環境因子、(3)免疫の異常の3つが重なり合って発症すると考えられています。食生活の欧米化もこの病気が増加している要因のひとつと考えられています。


【出典】潰瘍性大腸炎 消化器症状 病気のガイド 寿製薬株式会社HP より

■潰瘍性大腸炎が完治

殆んど病院と縁がなく、健康優良を信じて疑わなかった私が潰瘍性大腸炎を発症したのは18歳の秋でした。医師からこの先完治する見込みはなく、生涯入退院を繰り返すことになるでしょうとの宣告を受けてから4年。絶え間ない腹痛と下痢に日常生活すらままならなかった日々を思うと、現在の健康は夢のようです。

病状初期の段階で石原先生の断食療法に巡り会っていなかったら、今でも闘病を続けていたに違いありません。朝、目覚めて体調の良さを実感する度、ご縁を頂いたことに感謝する毎日です。

体調不良の兆候が表れたのは高校卒業後の夏に遡ります。9月から米国の大学に入学を控え、受験からの解放にほっと一息ついたものの、対人関係において大きな悩みを抱える時期でもありました。顔と脚の尋常でないむくみと、便に時折混じる血を怪訝に思いつつも、深く気にかけることはなく予定通り渡米しました。

予想外に寒い留学先では、新環境からくる緊張感と不規則な生活リズム、脂質、糖質に偏った食事、そして運動不足が病状の進行に拍車をかけたようです。下血の量は次第に増え、貧血から動悸、目眩、だるさなどの症状も覚えるようになりました。また、大量の寝汗をかき、夜中に何度着替えても朝になると布団がぐっしょり濡れている状態でした。2ヶ月も経たないうちに異常を感じ取った母に説得されて緊急帰国し、潰瘍性大腸炎という病名を初めて知ることになりました。

診断を受けてすぐ投与された鉄剤やステロイドなどの薬品は体に合わず、西洋的な薬による治療は続けられないと実感しました。そんな折に断食療法を長く続ける叔母から勧められたのが伊豆のサナトリウムです。

初めて石原先生に診察して頂いた時のことは忘れられません。私の胃の上を叩かれてポチャポチャと水温がするのを確かめられると、「水毒です」と仰って、冷えから余分な水分が溜まり病気に至る因果関係を鮮やかに説明して下さいました。

それまでは病因は解明されていないと信じていたので、その明快な理論に目からうろこが落ちるような思いでした。何より先生の気さくなお人柄が、痛みと不安で暗く落ち込んでいた心にはこの上なくありがたく、「絶対に治りますよ」と断言して頂いたことを励みに、この療法で治そうと決心しました。

断食の効果はすぐに現れ、下血の量も下痢の回数も驚く程少なくなって、翌年の2月には復学できるほどに回復しました。留学先では人参ジュースなどの入手が困難なため、日本と同じ食事療法は続けられませんでしたが、それでも少食と体を温めることに留意して体調を保ち続けました。

朝食の代わりに紅茶に粉末生姜を混ぜたものを飲み、また腹巻の着用は常に忘れず、寒い季節にはホッカイロを重宝しました。それでも学期末にはどうしても体調が衰えてしまうので、冬と夏の長期休暇中には必ずサナトリウムでの断食で一気に回復してまた新学期に挑む、という生活を繰り返していました。

発症から2年目、期末試験を終えた後症状が急激に悪化し、水を飲んでもお腹を下して、脱水症状と体力の消耗で殆んど寝たきりの状態になってしまったことがありました。友人たちに入院を強く勧められましたが、数日後の帰国まで耐えられたらサナトリウムで回復出来るとの思いで、西洋的な施術を断固拒否続けました。

今にしてみると究極の選択だったと思います。何とか伊豆に辿り着いて2週間近い断食を続け、危険な状態からは脱出することが出来ました。そしてこの時を最後に症状が完全に治まり、痛みに苦しむことがない生活が蘇りました。

潰瘍性大腸炎が完治した現在でも、石原先生に教えて頂いた健康法は守り続けています。朝食は獲らず、魔法瓶に詰めた生姜紅茶を午前中ずっと飲み続け、昼は小豆を炊き込んだ玄米に大根おろしとお味噌汁。夜の食事には特に制限は設けていませんが、野菜を中心とした和食を好んで食べます。

闘病生活から得た収穫として、目で欲しいと思うものと体が摂りたいとするものの違いが判るようになったことがあります。以前は牛乳や甘い砂糖菓子、塩味の薄く水分の多い陰性食品に嗜好が偏っていましたが、今ではあまり食べたいという欲求が起こりません。

また、体の出す冷えのサインに敏感になり、体温の低下を未然に防げるようになりました。盛夏でも腹巻を欠かしたことはありません。症状が出てしまってから治療するのではなく、未病の段階で発症を防ぐ術を身につけさせて頂いたと、心から感謝しております。

【出典】食べない健康法 石原結實著

石原結實先生の運営されているピポクラティック・サナトリウム
〒413-0231 静岡県伊東市富戸1317-4911
       TEL.0557-44-0161 FAX.0557-44-0171

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