玄米飯の欠点を4つほど挙げましたが、その解決方法もなくはありません。

① アブシジン酸(ABA)の毒の解除方法
これに関しては、玄米の浸水しか方法がありません(ピーナッツやナッツならばローストなどの加熱で良い)。玄米は17時間以上の浸水が必要です。

② フィチン酸の解除方法
フィチン酸の存在は昔から指摘されていました。亜鉛や銅、マンガン、鉄といった重要なミネラルを吸着して排泄させる悪い作用を及ぼす物質ですが、これも玄米を17時間以上浸水させると解除できます。

フィチン酸は一旦はミネラルとくっつきますが、17時間の浸水でミネラルから離れていくことが分かっているのです。その結果、ミネラルは小腸から十分に吸収出来るし、フィチン酸は食物繊維様の作用をして便を多くする力となります。したがって、浸水による発芽は一石二鳥の効果をもたらすのです。

③ 発芽毒の解除方法
玄米を17時間浸水した水は捨てて、新たな水を入れることが必要です。出来れば、17時間の間にこれを2回やりたい玄米は浸水して発芽する段階で”ウンコをする”ように発芽毒を排出するのです。だから水を入れ替える必要があります。

④ 圧力鍋によるアクリルアミド(糖化物)の解除方法
まず、圧力鍋を使わないことです。普通の炊飯ジャーか土鍋、磁性鍋を使えばよいし、糖化しない圧力鍋(117℃以下の圧力鍋調理器というものが色々なメーカーから出ている)もありますから、これらを使えばよいでしょう。ただ、そこまでしてわざわざ圧力鍋を使う必要があるのかとは思いますが…

日本人は昔から白米飯を食べていたし、現代の日本人は殆ど白米飯が主食です(近年はパンが多くなりましたが)。

それでも江戸患いや日清・日露のときのような脚気にならないためには、ビタミンB1群を摂取すればよいことになります。したがって、白米飯が中心だとしても、白米に粉寒天や棒寒天、昆布、干し椎茸、アマランサス、ヒエ、アワ、キビ、梅干しなどを混ぜて炊けば、ビタミンB1群を摂取することが出来ます。

また、これらの食品は、玄米を17時間以上浸水して炊いた時も加えたいものです。当然、白米に混ぜて炊く以外に、おかずの質をよくしてビタミンB1を補うのもいいでしょう。

・白米+雑穀や海草類
・おかずの質をよくする

これらをやれば、まず脚気になることはありません。

【出典】食物療法大全「食」による病気治しの考証 鶴見隆史著

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