食の常識、「朝はしっかり食べろ」「三食しっかり食べろ」は大間違い!(1)

■朝食重視は戦後から

「朝はしっかり食べよ」とか、「三食しっかり食べろ」というのは、現在では常識となっており、このことを疑う人は少ないと思います。小学校でも中学校でも、先生や栄養士たちが朝食をしっかり食べたか否かを生徒に聞いたり調べたりして、朝食をしっかり摂るように指導します。

ところが、「朝はしっかり食べよ」ということが広まったのはそんなに古いことではありません。調べてみると、日本人が一日三食になったのは江戸時代になってからのようです。それまでは一日二食(昼と夕)だったのです。江戸時代からといっても皆がそうだった訳ではなく、明治や大正の頃までは朝食も粗末なものでした。

本格的に朝に栄養をということで「朝食重視」が叫ばれるようになったのは、やはり戦後、それも昭和30年を過ぎてからです。その頃から「朝食をしっかり」と言われ始め現在に至っています。私自身の体験からも当たり前のように、「朝飯は食べないといけない」と思っていました。

22歳の時(1,972年頃)、大学の同級生の一人が「朝食は食べん方が身体にいい。俺なんか10年も朝食は食べていないがその方が頭が冴えて体調もいい」と言っていたのが、朝食抜きが良いというのを聞いた最初でした。その時は「そいつはそうかも知れんが、普通の人間はやはり朝食を抜いたらダメだろう」と、私自身は朝食をしっかり摂っていたのでした。

■朝食重視の根拠は?

朝食が大切だということを指導する人たちのその根拠はというと、やはり何と言っても栄養の問題です。つまり、朝にしっかりした栄養を摂らないと一日のエネルギー(特に午前中のエネルギー)が足らず、しっかり学べない、働けないという訳です。

その他にも、糖質だけが脳に作用し、頭をしっかり働かせる物質であり、脳への栄養が欠乏しないように朝から摂らなくてはいけない、お相撲さんが太るのは一日二食だからで、三回ないし四回食事をこまめに摂るのが大切、という話もよくテレビや雑誌その他で盛んに言われたことでした。

午前中の朝礼のときに、生徒が立ち眩みで倒れるのは朝食抜きの子供ばかりであるので、朝はしっかり食べるようにと学校から家庭に通知が行ったりしていました。このことはいまだに続いているようです。このようなことが重なって、理屈上からも朝食重視はしっかり根付いた気がします。

■朝食をしっかり摂ると消化不良に…

私自身は、友人の話から「朝しっかりはもしかして間違いもかも……」という考えがチラッと頭をかすめましたが、それでも40歳近くまでは朝食をしっかり食べていたのです。

私が本格的に朝食を抜いて生活するようになったのはかれこれ25年前ぐらい前でした。何故朝食を摂らなくなったかというと、朝しっかりと食べると消化不良が強いことが分かったからです。それは酵素栄養学を学んではっきりしました。「朝食しっかり」は酵素の大きな無駄遣いだったのです。

朝はしっかり食べない方がいい。食べるなら、消化がよくて、酵素やミネラル、ビタミン、ファイトケミカルの多い果物を摂るのがベスト、これが現在の私の結論です。

ちなみに、朝食を抜いて体調の悪い子供達は、必ず夜食を食べているし、食事の内容そのものが悪いのです。朝食だけを問題にするのは大きな間違いでしょう。

【出典】食物療法大全「食」による病気治しの考証 鶴見隆史著

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