医療技術・サービスは高度化しているのに何故病人は増えるのか?

■医療技術・サービス高度化にも関らず増える病人

現代社会はかつてないほど科学技術が高度化し、医療分野においては、物理系、工学系、分子工学系、化学系および生物学、生理学などの最先端技術が導入され、日々新しい医療器、医薬品が開発されています。また、医療を支える人的資源は、医師、歯科医師、薬剤師、看護師、各種医療関係技師なども大量に排出され、さらに、世界も注目する国民皆保険制度や公衆衛生環境の整備など、わが国の医療体制は世界をリードしているかのように見えます。

しかし、医療を支えるこれだけの物的・人的・社会的資源が供給されているにも拘わらず、病気(人)が増え続けているのは何故でしょうか。医療サービス供給体制が十分に整えば、必然的に病気は治っていき、病人は減っていくものです。それがどうも、わが国においては、病気が増えていく別の”病巣”がありそうです。

■病気(人)が増え続けている

この20年で見ると、糖尿病、脂質異常症、高血圧症、悪性新生物(ガン)の患者数が一貫して増え続けています。これらは、いわゆる「生活習慣病」とされるものです。もっと長期間で見ると、1,955年(昭和30年)とくらべて現在は、例えば前立腺ガンは500倍、糖尿病は400倍、潰瘍性大腸炎は400倍、大腸ガンは10倍にも増えています。

「人口が増えたからではないか」などというのはとんでもない誤りです。人口は昭和25年と比べても1.5倍ぐらいしか増えていないのです。この5年(平成22年~27年)の国勢調査では、日本人の人口はすでに減少に転じています。

生活習慣病がかくも増えた原因は、いかに「食事の内容」が悪くなったかにつきます。医師の数、医療機関、医療機器・医薬品の発達など医療環境は間違いなく良くなっているからです。

これらの疾病のうち、最も深刻なのは死亡率が高い「ガン」でしょう。1,980年以降今日に至るも、日本人の死因の第一位を占めています。ガンはまた、細菌話題になった高額抗ガン剤(年間数千万もする新薬もある)で象徴されるように、治療費が非常に高額になります。

最も多額の国民健康保険費を使っているのは「ガン」です。そこで国は2,006年に「ガン基本対策法」を成立させ、早期発見の推進や医療機関の整備、研究(薬や放射線治療)の促進などに力を入れてきました。しかし、驚くべきことにガンによる死亡者数は減るどころかこの20年間で約2倍にも増えています。

【出典】食物療法大全「食」による病気治しの考証 鶴見隆史著

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