有害な窒素残留物(アミン類)となった未消化のタンパク質の様々な弊害

■タンパク質は組織に蓄積出来ない

チッテンデンが言った「タンパク質は組織に蓄積出来ない」ということはどういうことでしょうか?これは、タンパク質の消化吸収の過程を知ると分かります。タンパク質はまず腸で吸収される形に消化されます。腸で吸収される最小の形にまで小さな分子になって吸収されるのですが、その形こそ「アミノ酸」です。

アミノ酸は腸で吸収され、全身を巡って様々な働きをすると同時に筋肉の構成物質となります。食物で摂ったタンパク質は大きな分子なので、そのままでは全く吸収されませんが、アミノ酸は小(低)分子であり腸から吸収される大きさです。そして、タンパク質がすんなり消化されれば全く問題は起こりません。

それまでの栄養学では、タンパク質は腸管で殆んどアミノ酸になると信じられていました。ところが栄養学が発達するにつれ(実は最近ですが)、そうではなく、アミノ酸(柱1本)になる率は10%以内(場合によっては数%)という場合もあることが分かってきました。そして、大きな分子のタンパク質や極小分子のものはアミノ酸になる途中の段階で終わってしまうのです。

【出典】食物療法大全「食」による病気治しの考証 鶴見隆史著


■未消化のタンパク質は有害な窒素残留物になる

この途中の段階を「窒素残留物」と呼びます。窒素残留物は人体にとって大変有害な物質であり、この段階で消化がストップすることが問題となるのです。

その理由は、この物質がアンモニアの代謝産物だからです。アンモニアの代謝産物で知られるのはアミン、フェノール、インドール、スカトール、メチルメルカプタン等が知られていますが、これらは血中に入ると極めて有害に作用するため、これを分解するのに腸の中の細菌がこれらを処理しようとします。

この段階のタンパクはこういった菌で分解されますが、ここで変化したタンパク質は、ある程度中和されても毒性はかなり残っており、この形で吸収されると人体に様々な悪影響を及ぼします。窒素残留物(アミン類)の害は次のようなものです。

① ガン
どのようなガンも、窒素残留物(アミン類)から生じます。アンモニアを吸収し血を汚しルローとなった結果、活性酸素だらけとなり、細胞の核が破壊されてガンが生じるからです。どの部位のガンになるかは、そのアンモニアの行き着く先の違いによります。

② 胃腸炎、胆嚢炎、胆管炎、膵炎、食道炎
まず胃腸や胆管、胆嚢といった消化器に必ず炎症が生じます。

③ 肝臓障害
肝臓はある程度は毒素処理を行いますが、腸肝循環して戻ってきた窒素残留物(アミン類)が積み重なった結果、毒素処理を上回るため肝障害となり、毒素物質を全身にまき散らす。

④ 腎障害
血液に尿素が多くなり血液尿素窒素(BUN)が増加し、腎障害の元となり、それが進行すると腎不全になります。腎不全は正しく高タンパクによるアミン類の害です。

⑤ アレルギー(花粉症、アトピー性皮膚炎、喘息他)
タンパク質がうまく分解されず処理もうまくいかず、直接やや大きな分子のまま血中に吸収された場合に起こるのがアレルギーです。血中で異物となり、それを処理するために抗原が作られますが、その結果、抗原抗体反応が起こりアレルギーとなります。

⑥ 骨粗鬆症
増加した血中尿素窒素は腎臓を働かせ、より多くの水分を排泄させますが、この水分と共に多くのミネラル、特にカルシウムが大量に尿に排泄されます。その結果、骨粗鬆症を出現させます。出過ぎたカルシウムは尿路結石(腎石、尿管結石他)を起こします。

⑦ 痛風
痛みの大元は正しくタンパク質の過剰摂取です。尿素残留物は、肝臓、腎臓の障害となり、さらに尿素までうまく分解出来ない場合も出現します。その物質が尿酸で、尿酸の結晶が増え過ぎると痛風となって、全身、特に足先に酷い痛みを出現させるのです。

⑧ 膠原病(リウマチ、SLE、PSS、シェーグレン症候群他)
膠原病の原因も高タンパク質過剰から起こります。高タンパク質(特に動物性)に加え、砂糖菓子の好きな人がなりやすい。

⑨ 心臓病
特に心筋梗塞や狭心症は、間違いなく動物性タンパク質の過食に多い。中でも肉食と卵食。

⑩ 呼吸器疾患(喘息、慢性気管支炎)
これもやはり高タンパク質食によります。

⑪ 頭痛、メニエール氏病、精神疾患
意外ですが、慢性頭痛(片頭痛や緊張性頭痛)の原因は高タンパク質で起こります。腸でアミン類が増え、血液が汚れに汚れ(ルローやアキャンサイト)、脳の中の血液循環がうまくいかなくなった時、リンパ浮腫から軽度脳圧亢進して生じます。めまいは内耳の浮腫ですが、その原因の一つは高タンパク質、もう一つは砂糖菓子です。

こういったことが窒素残留物の出現によって起こる病気ですが、殆どの病気が窒素残留物を原因物質として起こるということが分かります。結局、タンパク質は上手に摂取しないと窒素残留物だらけとなり、様々な問題が出るのです。

タンパク質は腸管を通って吸収された後も多くの問題を抱えています。それは、人間がタンパク質(アミノ酸)の貯蔵庫を本質的に持っていないからです。


【出典】https://ameblo.jp/diet700/ より

人間が持っているタンパク質(アミノ酸)の貯蔵庫は一時的なもので、「アミノ酸プール」と言います。これは一時預かりのモータープールのようなものです。しかし、それも限りがあり、少しでも窒素残留物やタンパク質が多くなると、溢れ出て全て臓器の負担となり、その結果、痛風をはじめとする様々な症状が出現してくるのです。

【出典】食物療法大全「食」による病気治しの考証 鶴見隆史著

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