肝臓や膵臓をいたわるには酵素不足を解消すべし

■肝臓は沈黙の臓器と言われる人体の化学工場

私たちの体で、酵素と関わりが特に深い臓器と言えば、肝臓や膵臓が思い浮かびます。

肝臓は、人体最大の臓器で、人体の化学工場と言われるほど多くの働きを持っています。消化・吸収された栄養をエネルギーに変換したり貯蔵したりするほか、体に有害な物質をせっせと分解してくれています。

体内で出来るアンモニアを尿素に変換したり、飲酒後のアルコールをアセトアルデヒド、酢酸を経て、二酸化炭素と水にまで分解したりしているのは、肝臓です。こうした肝臓の働きは500ほどもあり、夫々の反応に1種類ずつ代謝酵素が関わっています。

しかも、肝臓は1.5キロもある全体の2/3がダメージを受けても、愚痴を言わずに(つまり肝機能に異常を訴えずに)働き続けます。「沈黙の臓器」と言われる所以です。


■膵臓も我慢強い臓器

もう一つの膵臓は、十二指腸に消化液を排出する外分泌器官です。食べ物を消化するうえで非常に重要な臓器で、中には、炭水化物を分解するアミラーゼ、炭水化物を分解するトリプシン、キモトリプシン、エラスターゼ、脂質を分解するリパーゼなどの消化酵素がギッシリ詰まっています。

これまで膵臓は、不当に扱いが小さい臓器だったと言えます。それと言うのも、肝臓と同じように我慢強い臓器で、それほど病気になることはないからです。また、その存在自体、胃と背骨の間にあって、普段、体表から触ることが出来ませんし、人の死後には、大量の消化酵素で真っ先に自らを溶かしてしまいます。そのため、献体を医学生らが解剖するときなどにも、影が薄かったということがあるかも知れません。

■肝臓ガンと膵臓ガンによる死亡者が多い

日本のガンによる死亡数の中で、肝臓と膵臓のガンは、かなり多くを占めます。部位別に見て、肝臓ガンは男性で4番目、女性で6番目に多く、膵臓ガンは、男性で5番目、女性で4番目になっています。特に膵臓ガンは、肺ガンや大腸ガンのように増加しています。

肝臓ガンは、ここ最近になって減少したとも言われていますが、これは、我が国の肝臓ガンの多くが、昔に感染したウィルス性肝炎から移行したものだった影響が大きいと言えます。しかし、本当は間違いで、右肩上がりに増えているのです。生活習慣病としての肝臓ガンが増加していることは、日本肝臓学会が認めていることです。

■忍耐強い肝臓と膵臓は一旦病気になると厄介

食事の乱れを主因とする肝臓と膵臓のガンは、増えていると言える訳です。忍耐強い肝臓と膵臓は、一旦病気になると厄介です。特に膵臓は、診断されたときには既に難治のケースが少なくありません。

膵臓ガンは、中々見つかりにくいことに加え、沢山の血管が集まているため、とても早く遠隔転移しやすいのです。

最近、働き盛りの人に多い急性膵炎も、突然発症し、ショック状態に陥って死に至ることの多い、怖い病気です。しかし、この病気は、高タンパク、高脂肪の食事や、アルコールの過飲が主因なので、普段から食事に気を付けている人は、まず心配いりません。特に膵臓については、暴飲暴食による消化酵素の”ムダ遣い”が、負担をかけると考えられます。

また、肝臓で、代謝酵素が存分に働けるようにするためにも、消化酵素を温存すべきだと言えるでしょう。消化酵素が不足しなければ、その分代謝酵素が十分産生されるからです。

【出典】患者とのためのがんが消える補完代替医療 林田 学、鶴見 隆史共著

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