腸管免役を回復・強化する|人間の根っこは小腸にある

■「腸は第二の脳」「腸こそが最大の免疫器官」

最新の正しい栄養学を理解し、そこに酵素栄養学を加えれば「鬼に金棒」です。そして、人体にとって腸がいかに重要な器官であるか。それをしっかり頭に叩き込んでおけば、間違いない健康づくりの羅針盤を得ることができます。

「腸は第二の脳である」とか、「腸こそが最大の免疫器官である」などと言われることが増えてきました。腸には、頭を除く全身の神経の50%以上が集まっています。すぐ近くに自律神経の中枢である太陽神経叢もあり、脳からの指令を待たずに内臓の機能をコントロールしています。また、免疫の担い手であるリンパ球も、全体のおよそ70~80%が、腸に存在していることが分かってきました。そうしたことから、腸の重要性に着目する人が増えている訳です。


■「腸こそが生命の根源である」

しかし、私に言わせれば、腸が大事なことなどは、体の成り立ちから言って自明なのです。「腸こそが生命の根源である」とさえ言えます。そもそも動物の始まりは、手足や頭を持たない「腸そのもの」のような存在でした。骨格を持つ脊椎動物の祖先も、さかのぼれば頭のないナメクジウオ、さらにホヤのような袋状の生き物にたどり着きます。

今でも腸しかない動物がいます。プラナリアやヒドラ、ナマコ、イソギンチャクといった動物です。脳も肺も心臓も肝臓も膵臓もない、ヒゲと外皮と口と腸しかない動物なため腔腸動物と言います。これらの腔腸動物は脳がなくても腸がその代理をし、腹が空けば食べ、いっぱいなら食べないのです。正に腸が考えているのです。それが進化して、ヒレや手足が生えたり、目が出来て、脳の収まった頭部が発達したりしたものが、今の私たちの姿です。

進化の系統樹をさかのぼれば、そういうことがわかります。最近は幸せホルモンのセロトニンも小腸から95%も出現することが分かってきました。脳からは2%しか出ていないのです。1,986年ジョージ・D・ガーションが「セカンド・ブレイン」という本で発表した説ですが、いまや世界的にこのことが認められました。ちなみに3%は腎臓から出ているそうです。

栄養を摂る管や袋があれば生命は成り立つが、頭の存在は必須ではない。つまり、腸は脳に先立つ器官なのです。もちろん、脳が無くても人は生きられると言っている訳ではありませんので、念のため。

■樹木は土壌が豊かなら元気に育つ

私たちの体を樹木に例えると、健康や病気の成り立ちはよく判ります。樹木は、緑の葉によって光合成を行っていますが、同時に酸素もとり込んでいます。これは私たち人間で言えば肺の作用です。そして、樹木の幹は、私たちの胴体(骨格や筋肉など)にあたります。これを養うために、樹木は地中に根っこを張り巡らし、栄養や水分を吸い上げています。

根っこが吸収する栄養や水分が届けられて、初めて樹木は生きていくことが出来ます。屋久杉などを思い起こせば分かるように、一般に樹木の寿命は長く、特に長いものは条件さえよければ樹齢が数千年にも及びます。

しかし、それも根っこがしっかりしていればこそです。根が腐ってしまえば、どんな大木でも、その一生はおしまいです。また、根を張る土壌の悪い所には、元気な植物はなかなか育ちません。樹木の健康には、必要なミネラルが豊富な、栄養豊かな土壌も欠かせません。では、人間の体で言えば、根っこはどこに当たるのでしょうか。

■腸絨毛の栄養吸収細胞が栄養を摂り込む

それが腸なのです。長い腸管のうち、主に小腸で栄養分が、大腸で水分が吸収されることはご存知でしょう。その小腸のうち、樹木の根っこのような栄養吸収細胞があるのが空腸です。空腸には、「腸絨毛」と呼ばれる細い根がびっしり生えています。1本の絨毛に栄養吸収細胞が5,000個あり、それが3,000万本もあります。小腸全体で1,500億もの栄養吸収細胞が活動しているのです。


【出典】http://bodytalktakumi.blog.fc2.com/ より

人体では、腸絨毛こそが、樹木の生命を支える根っこにあたります。樹木を育む土壌は、もちろん、人間で言えば食べ物です。酵素によって分解・消化され、空腸、回腸にやってきたドロドロの食物から、腸絨毛が栄養を吸収しているのです。腸絨毛が元気でなければ、効率よく栄養を摂り込むことが出来ず、食べ物の質が悪かったり、うまく消化されていなかったりすると、よい栄養が摂れないということです。

私(鶴見 隆史先生)は、ガンを治そうとするとき、抗ガン剤を使いません。抗ガン剤には様々な副作用がありますが、とりわけ腸の粘膜を破壊し、腸絨毛の栄養吸収細胞に大きなダメージを与えてしまうからです。栄養吸収細胞がやられてしまったら、いくら栄養素を摂っても体は吸収できません。それでは、自然治癒力も免疫力も低下して当り前です。

【出典】患者とのためのがんが消える補完代替医療 林田 学、鶴見 隆史共著

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