暖かいところでは三月ごろ、普通は四、五月ごろ、林の斜面などに淡い可憐な花をつけるカタクリは、胃腸に優しい植物です。葉は柔らかい長楕円形で、緑色にうすい紫褐色の斑紋があり、葉も花も食用になります。

この鱗茎からは良質の澱粉がとれ、それをカタクリ粉というのはよくご存知でしょう。けれども、普通市販されているカタクリ粉は、ジャガイモかサツマイモの澱粉で、しかも漂白したものが多いのです。

■カタクリの薬効

1.下痢、嘔吐、胃腸カタル
昔から薬用として大切にされてきましたが、子供の下痢、嘔吐、大人の胃腸カタル、湿疹などには、カタクリ粉を水で溶き、火にかけて煮ると透き通ってくるので、これを食べさせると効きます。味付けは醤油少々か、ハチミツ少々に塩を入れて、うすい甘味をつけるとよいでしょう。

2.湿疹
カタクリ粉に水を加えて練り、熱は加えないで糊状にして塗ります。

3.冷え性、胃腸障害
体を温め、消化吸収を助けるので、本物のカタクリ粉は大変効果があります。

■カタクリの食用法

三~五月頃の若葉は柔らかいので、熱湯をかけて食べてもよく、味噌汁の実、ゴマ和え、酢味噌和え、クルミ和え、辛し和えなどあくがなくて素朴な味で美味しいものです。麟茎は、天ぷらや味噌煮にします。味噌煮は、油で炒めてから、ミリンと水どき味噌で味を整えます。

【出典】「薬草の自然療法」難病も自然療法と食養生で治そう 東城 百合子著

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