小児に場合、大抵熱を出す前はお腹がかたくて、便秘がちになっています。子供はじっとしていないので動き廻っているものですが、それが大人しくしていて食も進まず、様子がおかしいと気付くのは母親の勘と愛情です。目ざとく気付いて早く手当をすれば、大事に至らずに済みます。

それには、自然の薬草や野草、野菜を使って出来る家庭療法を知っていることが大事で、これさえ知っていれば何があっても大丈夫です。熱を出したといってオロオロせず処置できるのも、実際生活で体験していればこそです。

私も病気で死にかけたとき、見事な自然の力の素晴らしさを教えられました。そして自然療法を身につけ、子供たちは医者の世話にもならず、化学薬品を飲むことも無く丈夫に育ちました。

お腹をこわしても、ドクダミ、ゲンショウコなどのお茶を飲み、梅肉エキスで元気になりました。風邪をひいても熱い梅干し番茶を飲み、足浴をして汗を出し、暖かくして寝ると次の日は元気になりました。

熱が出るときはお腹に溜っているので、まず下剤(ひまし油)をかけて出すか、浣腸して出すことです。そして梅肉エキスを飲ませると、まず大難を逃れます。

■カキドオシ

四、五月頃、淡い紫色をした、愛らしい唇形の花をつけるカキドオシも、私たちに馴染みの深い薬草です。茎が伸びて、垣根を通り抜けていくので「垣通し」と呼ばれるようになりました。

漢方では連銭草と名付けられていますが、葉が銭のように丸く、茎に連なっているからでしょう。また、古くから子供の疳の虫を治す民間薬として使われたので、カントリソウの名前もあります。

胆石や腎臓結石、膀胱結石、糖尿病、神経痛の治療に効果があり、特に血糖降下作用が強いことが認められています。また、風邪や咳止め、強壮剤としても大切な民間薬とされてきました。

全草を四月~五月の、花が咲いている時期に採取して乾燥させ、三センチ位に切って紙袋に入れて貯えておきます。湿気があると効力が落ちるので、密閉できる缶に保存します。

■カキドオシの薬効

1.胆石
葉茎5g、スギナ10gを煎じて、熱いうちに飲むとよく効きます。痛みは服用後まもなく治まり、連用していると結石もとれ、再発のおそれがありません。

2.腎臓病、糖尿病
葉茎15gを煎じて飲みます。長期連用していると、頑固なものでもよくなるといわれています。

3.子供の疳、風邪、出血
葉茎10gを煎じて飲みます。

4.膀胱炎、尿道炎、強壮、神経痛、風邪、気管支炎
葉茎を煎じて、毎日お茶代わりに飲みます。

5.湿疹、アセモ
葉茎で薬湯を立てて入浴します。

6.虚弱児
神経質で体が弱く、よく下痢をしたり、風邪をひいたりする子供に、10~20gを一日量として煎じて飲ませると効果があります。

■カキドオシの調理法

ニンジン、ゴボウと一緒に、かき揚の天ぷらにします。若葉を摘み取り、塩を入れた熱湯でさっと茹でて、ゴマ、カツオ節などを加え、醤油で和えてもよく、大人なら辛し和えにしてもよいものです。

普通は煎じてお茶代わりに飲みます。強壮、慢性の風邪、肺炎、泌尿器に病気にもよく効きます。

【出典】「薬草の自然療法」難病も自然療法と食養生で治そう 東城 百合子著

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