■ドクダミは二千年以上前から民間薬として使われてきた万病に効く薬

初夏の頃、路地の陰にほの白く浮き出すように咲くドクダミの花も、形のよい葉も清楚なたたずまいで風情があります。けれども、「毒溜め」という名前の由来にもなった独特の異臭は強烈です。

しかし、毒どころか、貝原益軒が十種の薬効があるといったことから、十薬と呼ばれるようになったほどで、毒を溜めるのではなく、矯めて(改め直して)毒下しをするという意味でしょう。全国至るところに群生するその生命力の強さは大変なものです。

二千年以上前から民間薬として使われてきたドクダミの歴史は古く、その効用は大きいのです。胎毒下しや皮膚病の治療に広く愛用されてきたため、今も大抵の薬局には置いてあります。

ドクダミは、浄血、利尿、殺菌、毛細血管強化、緩下、止血などに役立ち、常用すると胃腸が丈夫になり、高血圧、動脈硬化、脳溢血の予防や治療に使っても有効です。

また、ドクダミの臭気の元凶であるアルデハイドには、菌を殺す抗菌性があることが学問的にも明らかになり、その効用が見直されています。ドクダミでストマイツンボが治ったり、蓄膿症が治った例も多いのです。生の青汁をつけてもよく、煎じて薬代わりに飲んでも効きます。五、六月の花期に、全草を根のまま採取し、乾燥させます。生葉はいつでも使えます。

■ドクダミの薬効

1.腫れ物の吸出し
生葉を火にあぶり、揉んで患部に貼ります。揉んだ汁を患部につけてもよく、膿を吸出し、腫れもひきます。

2.痔
生葉を潰して4gほど飲みます。葉茎を陰干しして40gを煎じて飲んでもよく、痔ろうはドクダミとハブ茶を各15gずつ煎じて飲んでも効きます。気長に続けることが肝腎です。

3.淋病、冷え性、梅毒
葉茎を濃く煎じて、毎日薬代わりに飲みます。

4.便秘、糖尿病、陰部のただれ
葉茎20gを煎じて飲みます。糖尿病は生葉を煎じて飲みます。陰部のただれなどは葉茎の煎汁を飲み、患部を煎汁で洗うとよくなります。

5.蓄膿症
葉茎20gを煎じて飲みます。同時に生葉4~5枚を塩で揉み、片側ずつ鼻孔に入れ、一日三回位繰り返すと、膿のような鼻汁が出て治ります。

6.中耳炎
生葉の搾り汁をスポイトで耳にたらし、脱脂綿に吸い込ませて挿入し、朝夕取り替えます。

7.ニキビ
葉茎20gを煎じて飲み、同時につぶしたあとに生葉の搾り汁をつけます。

8.疥癬、たむし
葉茎を濃く煎じ、その液に30分位浸します。生の葉茎を使っても構いません。

9.冷え性、あせも
全草で薬湯たてて入浴します。

10.毒虫さされ、打ち身、切り傷
生葉を揉んでつけます。

■ドクダミの調理法

ドクダミはとても食用にはならないと思われるかも知れませんが、薄目の衣をつけて、中火でカラリとした天ぷらにすると、独特の口当たりで美味しいものです。

公害を流し、毒下しをするので、全草を乾燥してお茶代わりに常用していると色白となり、肌もきれいになります。クセがなく美味しい薬草茶になります。肝臓、腎臓の働きも助け、強化しますし、胃腸の働きも強めるので万病の薬です。

【出典】「薬草の自然療法」難病も自然療法と食養生で治そう 東城 百合子著

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