呼吸器系の病気に効く薬草・野草|シソ

料理の薬味や薬用として、広く利用されているシソは日本のハーブの代表格です。大葉と呼ばれる青ジソと、梅干などの漬物の着色に使われる赤ジソの他、細かいしわの入ったチリメンジソがあります。シソの草丈は60センチ位で、茎は四角で葉は広卵形で縁にギザギザがあり茎に対生します。八百屋では大葉(オオバ)と呼ばれるのは青ジソです。

シソの葉には殺菌、防腐、解熱、解毒作用があり、昔から梅干の着色、着香料や刺身のつまに用いられています。植物全体に高い香りがあり、カロテンやカリウム、カルシウム、鉄などのミネラル分も多く含まれています。

また、シアニジンやアレルギーを抑える抗ヒスタミン成分が多く含まれていて、アトピー性皮膚炎に効果があることが確認されて注目されています。香気成分は、シソ油(精油)でペリラアルデヒドを多く含みで防腐作用があります。栽培は、日当たりのよい土地で肥沃で排水の良い場所が最適です。

以下、「薬草の自然療法」難病も自然療法と食養生で治そう 東城 百合子著よりご紹介します。


シソの爽やかな香りは、夏の暑い盛りにも一陣の涼風のように私たちの感覚を吹き抜け、食欲を増し、体力の衰えるのを防いでくれます。原産地の中国南部から、古い時代に渡来してきたシソは、ごく身近な植物となり、梅漬けや薬味など日本の味覚にはなくてはならぬものになりました。

種類も多いのですが、大別すると緑色と紫色があり、青ちりめんジソはシソ酒や薬味として重宝され、赤ジソは梅干しの色つけや、菓子の香料などに用いられます。あの独特の香りの成分はシソ油で、ペリラアルデヒドを55%も含んでいるため、防腐力が強いのです。梅干しをシソで漬けるときれいな紫紅色の秘密は、葉に含まれるアントシアニン色素のシアニジンで、梅のクエン酸によって分解されてあの色になるのです。

栄養価も高く、ビタミンA、C が豊富でカルシウム、鉄、リンなどのミネラルも多く含んでいます。食欲増進、健胃、利尿、解毒、鎮痛、精神安定、貧血、出血、水虫、防腐などに役立ち、薬効の多い植物です。

■シソの薬効

1. 咳止め
生の葉をすり潰してその汁を飲みます。シソの葉とキキョウの根を煎じて飲んでも卓効があります。青ジソの葉と根を陰干しにして、炒り玄米とキンカンと共に煎じて飲んでも効果があります。

2. 魚やカニなどによる中毒
葉を煎じて飲むか、生葉を生食します。

3. 風邪
シソの葉三グラムと、キンカンまたはミカンの皮(農薬を使わないもの)四グラムを煎じて一日分として飲みます。

4. 吹出物、抜け毛
葉をすり潰して汁を飲むか、または葉を煎じて飲みます。これは気長に連用することが肝腎です。

5. 切り傷、しらくも、田虫
生葉をもんで、その汁を患部につけます。

■シソの調理法

1. シソのふりかけ
シソの葉を陰干しにしてよく乾燥させ、これを粉末にします。これに炒りゴマをすり潰して混ぜ、うすい塩味にしてご飯にふりかけて食べます。また、梅干しを漬ける時に出来る梅酢に漬け込み、これを同様に乾燥させて粉にし、ゆかりを作ってふりかけにしてもよいでしょう。


【出典】http://www.kurashi-happy.com/ より

2. 塩漬け
葉を塩漬けにしておいて、おにぎりに巻いたり、海苔巻きのようにお寿司に巻いて使っても大変美味しく、食欲アップです。キャベツ、白菜、キュウリ、カブなどと組み合わせて塩漬けにすると、風味を増して美味しくなります。

3. 佃煮
シソの実は佃煮にすると、風味ある美味しいものが出来ます。醤油、日本酒少々、ミリン少々を入れ、かき混ぜながら煮詰めます。

4. 揚げ物
青ジソの葉や花穂を、薄い衣につけて揚げると最高です。このようにシソは、食べて美味しく、薬効も大きい植物なので、つとめて利用されるとよいでしょう。

【出典】「薬草の自然療法」難病も自然療法と食養生で治そう 東城 百合子著

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